11月25日に富士スピードウェイで開幕した『TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2018』内でWRC世界ラリー選手権やJRC全日本ラリー選手権に参戦するマシンによるデモンストレーション『TGRF RALLY選手権』が行われ、トヨタに1999年以来のWRCマニュファクチャラーズタイトルをもたらしたトヨタ・ヤリスWRCが母国凱旋を果たした。
11月15~18日に行われたWRC第13戦オーストラリアで優勝し、1999年以来通算4度目のマニュファクチャラーズチャンピオンに輝いたTOYOTA GAZOO Racing WRT。その立役者であるオット・タナクとマルティン・ヤルヴェオヤのコンビ、愛機であるヤリスWRCが、TGRF2018が行われている富士スピードウェイに姿をみせた。
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クルーとマシンは、富士スピードウェイ場内各所をスペシャルステージ(SS)に見立てて、デモンストレーションを行うTGRF RALLY選手権に参加。ホームストレート上で行われたSS1では、ドーナツターンを何度も決めて観客を湧かせると、設置されたジャンプ台を使って迫力のジャンプも決めてみせた。
走行を終えたタナクは「チーム加入1年目でマニュファクチャラーズタイトル獲得に貢献できたことは大きな成果」と2018年シーズンをふり返った。
「僕たちがドライブしているトヨタ・ヤリスWRCは選手権を戦っているマシンのなかで最強の部類に入る」
「ただ、まだチームには力があると信じているから、さらにもっといいクルマを作っていくためにこれからも開発を続けていくよ」
「だけど、まずは今日のイベントを楽しんで帰るつもりだよ。アリガトウ!」
コドライバーのヤルヴェオヤも「チームの雰囲気も素晴らしいし、トヨタとオット(タナク)と一緒に仕事をするのも楽しいんだ。いい1年だった」と語った。
またTOYOTA GAZOO Racing WRTのチーム総代表でもあるトヨタ自動車の豊田章男社長は「彼らがチームに加入してくれたことで、景色が変わったのはTOYOTA GAZOO Racingの旗と一緒に振られるエストニア国旗が増えたこと。日本でWRCが開催されるときにも、エストニアとフィンランドの国旗がはためくような会場を作れればいいなと思っています」とコメントした。
このTGRF RALLY選手権にはタナクのほか、勝田範彦と貴元親子、新井敏弘と大輝親子、スーパーGTを戦ったヘイキ・コバライネンなども参加。パドックエリアなどに設けられた特設ステージで走りを披露した。
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