レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、チームがアブダビGPの予選でタイヤ温度の設定で混乱していたと明かし、Q3最後のアタックに影響が出てしまったと語った。
予選Q3の終盤、フェルスタッペンはハイパーソフトタイヤの温度が高すぎると無線で不満をチームに訴えていたが、チームは温度が適正な範囲内だと伝えていた。
■トロロッソ・ホンダのガスリー、予選でパワーユニットのトラブルに遭遇「その周はうまくいっていたのに」
結果としてフェルスタッペンはチームメイトのダニエル・リカルドに先行を許し、6番手で予選を終えた。
「なぜタイヤの温度が少し高かったのか、調べなければいけない」とフェルスタッペンは語った。
「タイヤを冷ますために、多くの努力をした。問題は路面温度だ。アウトラップはとても遅く走るので、路面温度がとても重要になる」
彼は、タイヤを冷やすためにアタック中もかなり努力をしなければならなかったと話した。
「ターン1に入っていくような時に、ブレーキを熱くすることができないので、妥協を強いられてしまった」
「もしタイヤがすでに熱くなりすぎているとすれば、それほど冷やすことはできない。タイヤが熱いままアタックを始めれば、最終セクターに向けてタイヤが悪化していくのは分かりきっている」
フェルスタッペンは、Q3最初のアタックの時点ですでにタイヤの温度が高すぎると感じていたため、2度目のアタックでさらに温度が高かったため驚いたという。
彼は、無線でチームに不満を爆発させたのは、”自然な反応”だったと付け加えた。
「マシンのコントロールを失い、コースオフしてしまったので、ラップを終えることができずがっかりした」
「マシンがあまりにもスライドしていると感じた。当然トライは続けたけど、機能しなかった」
「それからコースオフして”冗談じゃない”と思った。それだけだ」
レッドブルは予選Q2で、フェラーリやメルセデスと同様、ウルトラソフトタイヤでQ3に進出しようとした。しかし、フェルスタッペンは十分なタイムを残すことができず、結局ハイパーソフトタイヤでQ2を突破した。
これにより、トップ6の中でフェルスタッペンだけがハイパーソフトタイヤ、彼以外はグラデーションの少ないウルトラソフトタイヤで決勝をスタートすることになった。
しかしながら、フェルスタッペンはこれを不利だとは考えていないようだ。
「彼らは、僕がアンダーカットすることを心配することになるだろう」
「ある意味、僕だけがタイヤが違うというのは良いことだ。僕たちチームは、2台のマシンが違うタイヤでスタートするので、他とは違うことができる」
「(金曜日のフリー走行では)ハイパーソフトタイヤのロングランは問題なかったので、決勝で何が起こるか見てみよう。今の所、それほど問題だとは思っていない」
「ウルトラソフトタイヤは、ドライブする上で驚くようなタイヤではないし、彼らはそれをマネジメントしなければいけない。全開では走れるわけではないんだ」