ハースF1チームは、レーシングポイント・フォースインディアのマシンに関して異議申し立てをしていたが、スチュワードは審議の結果、これを却下したことを発表した。
フォースインディアは夏休み前に破産申請を行い、シーズン中にオーナーが交代。ベルギーGPからは”新チーム”としてエントリーし直し、レーシングポイント・フォースインディアとしてシーズンを戦ってきた。
■ハースF1、新フォースインディアの”マシン流用”に戦略的異議申し立てか
これに対してハースは、レーシングポイント・フォースインディアは”別のチーム(=旧フォースインディア)”のマシンやデザインを使用しているためコンストラクターではなく、チャンピオンシップを戦う(分配金を受け取る)資格がないと主張したのだ。
スチュワードは両者の主張を聞いた上で審議し、ハースの異議を却下。さらにスチュワードは”リステッド・パーツ”についての判断を発表した。
リステッド・パーツとは、他の競技者が設計・製造に関わることが許されていないパーツのこと。リストに該当するパーツは、チームが自ら設計・製造するか、外部に委託して調達しなければならない。
ハースは、レーシングポイント・フォースインディアがリステッド・パーツを設計も外部に製造委託もしていないと主張していた。
スチュワードは、旧チームの”サハラ・フォースインディア”は、レーシングポイント・フォースインディアが生まれた時点でもはや存在しておらず、『他の競技者またはコンストラクター』ではないため、パーツを調達する上でレギュレーション違反とはみなされないと判断。レーシングポイント・フォースインディアのエントリーは有効だとの裁定を下した。
ハースの異議は却下されたものの、控訴を行う権利は残っている。論点は、新しいチームであるレーシングポイント・フォースインディアが、分配金を受け取る権利を持っているかどうかということだ。
過去3シーズンで2度トップ10圏内に入ったチームに受給資格が与えられる、”コラム1”と呼ばれる分配金があるが、2016年に参戦を開始したハースはこの分配金の受け取りを2年間待たなければならなかったため、新フォースインディアもそうするべきだと主張している。
スチュワードの裁定を受けて、ハースはこの決定に異議を唱える意向の通知を提出した。今後、控訴の手続きを正式に進めるかどうかを決定するまでに、96時間の猶予が与えられる。
ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、この裁定が複雑な法的性質を持つこと、忙しいレースウィーク中に出された決定だということを考慮すると、”時間を買う”という判断は当然だと話した。
「実際に裁定を読む時間がなかった。理由を説明する文書が長かったからね」
「来週の初めに、もう少し詳しく知ることができるだろう。我々の法律顧問と話し合い、次にどうするかを決める」
「我々の意見では、彼らは新しいコンストラクターだ。だから我々と同じようにする必要がある」
「最終的にはお金の問題だ。我々が多くのお金をもらいたいのではなく、みんなが平等に扱われるべきだと考えているんだ。今後数週間で、どうするかを決める」
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