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スポーツ 2018.11.18

WEC上海6時間決勝:悪天候で赤旗2回の波乱レースをトヨタ7号車が制す

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 FIA世界耐久選手権(WEC)第5戦上海6時間レースの決勝が行われ、TOYOTA GAZOO Racingの7号車がポール・トゥ・ウィンで2連勝を飾った。

 ドライコンディションで行われた前日の予選とは正反対の天候で迎えた決勝レース。スタート前から雨が降り続いており、気温11度、路面温度は13度という非常に寒いコンディションの中、SC(セーフティカー)先導で日本時間12時(現地時刻11時)にスタートした。

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 しかしスタート後に雨脚が強まり、最終コーナーでコースアウトするマシンが続出。開始から15分を迎える頃には、レベリオン3号車(トーマス・ローラン)がコース上の水たまりに乗ってスピンを喫してしまった。3号車はウォールにぶつかるも自力でコースに復帰し、何とか自走でガレージへ戻った。

 SCランを5周走ったところで赤旗が出され、各車グリッド上で一列にマシンを止めた。この先数時間は強い雨が降り続くという予報が出ていたが、中断から45分を過ぎた辺りでレース再開のアナウンスが発表され、現地時刻12時10分に再びSC先導でレースが再開した。

 そのまま2周を走り、SCがピットに戻るとようやくレースがスタート。先頭を走るトヨタ7号車(ホセ・マリア・ロペス)よりも2番手の8号車(セバスチャン・ブエミ)の方がペースが良く、7号車がコースアウトした際にトップが入れ替わった。その後ろではスタート直後からレベリオン1号車(ニール・ジャニ)とSMPレーシング11号車(ジェンソン・バトン)がポジション争いを繰り広げた。また修復を終えた3号車もコースへ復帰した。

 LMP2クラスでは、ホームレースを迎えたジャッキー・チェンDCレーシングの37号車と38号車がリスタート直後からポジションを争っていた。そこにドラゴンスピード31号車が絡み、3台でクラストップを争っていた。

 その直後、LM-GTE Proクラスのフォード66号車とポルシェ92号車が接触。さらにはシグナテック・アルピーヌ36号車が単独でスピンを喫し、再びセーフティカーが導入された。赤旗解除直後に一度は弱まったように見えた雨もまた強くなり、レース開始から1時間40分ほどのところで2度目の赤旗が掲出された。

 30分ほどの中断を経て、再びレース再開。SC先導で走り出したものの、ポルシェ86号車がメインストレートで水たまりに乗って単独クラッシュ。86号車はフロント部分を大きく破損してしまい、コース上にパーツが散らばってしまったため、その処理が終わるまで隊列はピットロードを通過して走行を続けた。

 レース開始から2時間半を前に、LM-GTE Proクラス最下位を走っていたコルベット64号車がこのレースで初めて給油を行った。トラブルを抱えスロー走行していたシーンも見られたレーシングチーム・ネザーランド29号車が同じタイミングでガレージに入り、作業を終えてコースに復帰したが、すぐにガレージへ戻ってきてしまった。

 LMP1クラスで最初に動いたのはレベリオン1号車。ニール・ジャニからブルーノ・セナへドライバーを交代し、タイヤ交換と給油を行ってコースへ復帰した。LMP2クラスの38号車やLM-GTE ProクラスのBMW82号車もピットへ向かい、開始から2時間40分を過ぎたところでトヨタも2台揃ってピットストップを行った。

 先頭を走っていた8号車はフェルナンド・アロンソへ交代。7号車は小林可夢偉に交代したが、ピットへ戻ってきたロペスが斜めにマシンを止めてしまったため、ピット作業でマシンの向きを直すなどのロスがあり、この作業で8号車との差が開いてしまった。

 この辺りの時間帯からピットストップを行うマシンが増え始め、各車タイヤ交換と給油を行う。ピットレーン出口では66号車とAFコルセ51号車が危うく接触仕掛けるシーンも見られたが、お咎めはなかった。

 レースの折り返しを前に、セーフティーがピットへ戻りレースが再開された。総合トップを走るのはピットストップを遅らせていたSMPレーシング17号車で、この時点でトヨタ8号車は総合13番手、7号車は総合22番手につけていた。再開後もアクアプレーニングが酷く視界は悪かったが、各所でクラス問わずポジション争いが展開していた。その中でフォード67号車がコースアウトしてしまい、グラベルにはまってしまった。このマシンを救出するためにSCが出動したが、作業後はすぐに終了した。

 この作業が終わる頃にはトヨタ8号車がトップに浮上。その後ろでは1号車と11号車号車がバトルを繰り広げ、ペースの良い11号車が2番手に浮上した。その間にトヨタ7号車も後方から追い上げ、残り時間が2時間半を迎える頃にはトヨタがワンツー体制を築いた。1号車レベリオンはターン1でProクラスのマシンと接触し、コースを外れる場面もあったが、その後に2回目のピットストップを行いセナからアンドレ・ロッテラーへ交代した。

 LMP1クラスの4番手を走っていたバイコレス4号車だが、レース序盤やピットアウトのタイミングでマシンから火が上がっているのが確認されていた。その4号車からはオイルが漏れたようで、ホームストレート上でマシンを止めてしまった。マシン後部から火が出ているのが国際映像でも確認でき、スタートからマシンをドライブしていたトム・ディルマンはここでマシンを降りた。ホームストレート以外の箇所でもオイルが漏れており、オイル処理やマシン撤去のためにまたもSCが出動した。

 このSC走行の間にピットストップを行うマシンも多く、トヨタ7号車がピットイン。翌周にはトヨタ8号車もピットに入り、ここで7号車がトップに立った。どちらのマシンもタイヤ交換と給油を行い、ドライバーの交代はなかった。

 レースの残り時間が2時間を切ったところでSCがピットに戻り、レースが再開。すでに雨も上がり、路面上の水量も減っている中での終盤戦となった。

 この時点でLMP1クラスではSC中にピットストップを行ったトヨタが再びワンツー体制を築き、バトンからミカイル・アレシンにドライバー交代を行った11号車SMPが3番手。LMP2クラスでは母国でのクラス優勝を狙う38号車ジャッキー・チェンDCレーシングがトップを走っていたが、ピットストップを機に31号車ドラゴンスピードがトップに立った。

 LM-GTE Proクラスではアストンマーチンがワンツー体制となっていたが、その後ろでは91号車ポルシェと82号車BMWが激しいバトルを展開していた。LM-GTE Amクラスはデンプシー・プロトン88号車がクラストップを走っていた。

 大きな波乱もなく、レースも残り1時間という段階にさしかかるところで、各車ピットに向かい始めた。トヨタの2台は、残り時間1時間10分を切ったところで2台同時にピットイン。7号車はマイク・コンウェイに、8号車は中嶋一貴にドライバーが交代し、7号車がトップのままコースへ戻った。

 残り時間が45分を切ったところでタイヤ交換を行った38号車ジャッキー・チェンDCレーシングは新品のインターミディエイトタイヤを履いてコースへ戻ったが、ここで再び雨が強まり始めた。

 LM-GTE Proクラスでは終盤まで激しい優勝争いが続く。アストンマーチンがワンツー体制を築いていたが、82号車BMWとのバトルを制した91号車ポルシェがこの2台に追いつき始め、97号車アストンマーチンをパスしてクラス2番手に浮上した。

 残り21分、17号車SMPレーシングがセクター3で単独クラッシュを喫しウォールにヒットしてしまった。これによりコース上には大きなパーツが散らばってしまったため、これでさらなるSC導入となった。残り7分を切ったところでレース再開となり、最後は各所でスプリントレースが繰り広げられた。

 LMP1クラスの表彰台を懸けて11号車SMPレーシングと1号車レベリオンが約3秒差で争っていたが、徐々にその差は広がってしまう。LM-GTE Proクラスでは95号車アストンマーチンを追っていた91号車ポルシェだが、こちらもその差は開いてしまった。ただその後ろでは92号車ポルシェが97号車アストンマーチンに迫り、表彰台を争った。

 トップを走るトヨタ7号車の背後には8号車が迫ったが、最終的に7号車がトップでチェッカーを受け2連勝。8号車トヨタは2位に入り、3位は1号車レベリオンとの戦いを制したSMPレーシング11号車となった。

 LMP2クラスはジャッキー・チェンDCレーシング38号車がホームレースでクラス優勝を勝ち獲った。31号車ドラゴンスピードが2位、3位は36号車シグナテック・アルピーヌだった。

 LM-GTE Proクラスはアストンマーチン95号車がクラス優勝、ポルシェ91号車が2位でフィニッシュ。3位争いに勝ったのは92号車で、ポルシェがダブル表彰台を飾った。またアストンマーチンにとっては、新型マシンに変わってから初めての優勝となった。LM-GTE Amクラスはデンプシー・プロトンの77号車が優勝、88号車が3位と揃って表彰台に。2位にチーム・プロジェクトのポルシェが入り、ポルシェがトップ3独占という結果になった。

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(motorsport.com 日本版 青山悦子)

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