F1第20戦ブラジルGPの決勝レースが行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウィンで今シーズン10勝目、通算72勝目を挙げた。
スタートでは、蹴り出しの良かったバルテリ・ボッタス(メルセデス)がセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)をパスして2番手に浮上した。後方でも若干の順位変動があったが、大きな混乱もなくオープニングラップを終えた。
レース序盤、5番手スタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はキミ・ライコネン、セバスチャン・ベッテルとフェラーリ勢を立て続けにパスして3番手に。10周目に入ると、今度はターン1でボッタスをオーバーテイクして2番手に浮上した。グリッドペナルティを受けたチームメイトのダニエル・リカルドも序盤から順調にポジションを上げ、5周目には6番手までポジションを取り戻した。
後方では、ルノー勢がチームメイト同士でサイドバイサイドのポジション争いを繰り広げており、接触するシーンも見られたが大事には至らなかった。
ボッタスはタイヤが厳しいのかペースが上がらず、背後に迫ったライコネンからポジションを守るのに精一杯。右のリヤタイヤにはブリスターができ始めており、結局18周を終了した時点でミディアムタイヤに交換した。翌周にはチームメイトのルイス・ハミルトンもミディアムタイヤに履き替えた。
フェラーリ勢で先に動いたのはベッテルで、27周を終えてミディアムタイヤに交換。作業時間は1.9秒という非常に短い時間だったものの、ボッタスよりも後ろでコースに戻った。ライコネンがタイヤを交換したのは32周目で、ここでベッテルとライコネンの順位が入れ替わった。
序盤にオーバーテイクを連発したフェルスタッペンはタイヤを保たせ、メルセデスやフェラーリよりもピットストップを遅らせることに成功した。36周目にピットストップを行いソフトタイヤに履き替えたが、ピットでの作業時間は3秒超。この時点でハミルトンを逆転することはできなかった。
しかし彼はピットアウト後からファステストラップをマークし、ハミルトンを追いかける。そして40周目、ハミルトンを捉えてついにトップに浮上した。
ところが44周目、フェルスタッペンはターン1の先で周回遅れのエステバン・オコン(レーシングポイント・フォースインディア)と接触し、スピンを喫してしまった。これでハミルトンとポジションが入れ替わり、フロアにダメージを負ったフェルスタッペンは2番手にポジションを落とした。なおこの件で、オコンには10秒のストップ&ゴーペナルティが科された。
トップに浮上したハミルトンだが、左フロントタイヤにはブリスターができていた。ピット側ではタイヤ交換を行う姿勢を見せたが、ここでピットに向かったのはボッタスだった。彼は新品のソフトタイヤに履き替え、同じく2回目のピットストップを行ったベッテルの前でコースに戻った。
フェルスタッペンはスピン後もハイペースで前を追い、ハミルトンとの差を少しずつながら削り取っていった。そして残り周回が10周になると、彼らの差は3秒を切った。さらにハミルトンが周回遅れのマシンに引っかかっている間にフェルスタッペンが徐々に迫り、残り5周の時点でその差は2秒以内にまで縮まった。
フェルスタッペンは手負いのマシンで懸命にハミルトンを追ったが、結局ハミルトンには及ばず。ハミルトンはポール・トゥ・ウィンで今シーズン10勝目を飾った。またメルセデスは、5年連続となるコンストラクターズタイトルを獲得した。
3位に入ったのはライコネン。レース後半はソフトタイヤに履き替えたリカルドが背後に迫り、終盤は周回遅れのマシンが絡みながらのバトルとなったが、ライコネンが表彰台を守りきった。
リカルドはライコネンとわずか0.4秒差の4位でフィニッシュ。5位にボッタス、6位にベッテルというトップ3チームの結果となった。彼らに続いて7位に入賞したのがシャルル・ルクレール(ザウバー)で、ロマン・グロージャン(ハース)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、セルジオ・ペレス(レーシングポイント・フォースインディア)までが入賞となった。
トロロッソ・ホンダは、唯一ミディアムタイヤでスタートしたブレンドン・ハートレーが11位と、あと一歩ポイントには届かず。ピエール・ガスリーは13位だった。
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