今年の9月、ツインリンクもてぎで行われたスーパー耐久第5戦で、国内トップカテゴリーで活躍中のレーシングドライバーである国本雄資が、フォトグラファーに挑戦した。
2016年に全日本スーパーフォーミュラ選手権でチャンピオンを獲得した国本。今年もスーパーフォーミュラに加えてスーパーGT500クラスにもフル参戦。第4戦タイでは3位表彰台を獲得した。また昨年はル・マン24時間耐久レースにも参戦し、途中リタイアとなったがレースウィークを通して存在感ある走りを披露した。
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そんな国本は、ここ最近は写真に強い興味を示しており、自身でも一眼カメラを購入して時間があれば写真撮影に没頭しているという。
「ずっと写真は好きで、レースを始めた頃から興味を持っていました。時々カメラマンさんに少しカメラを借りて撮らせてもらったりしていました」
「自分用のカメラをずっと欲しいなと思っていたんですけど、やっぱり購入するには高いし、個人的に飽き性なので、(すぐ飽きてしまうのが)恐くてなかなか始められませんでした」
「今年、旅行でイエローナイフ(カナダ)にオーロラを見に行く機会があって、せっかくだからカメラを買って本格的に写真を撮りたいなと思ったのが、写真にハマったきっかけでした」
「オーロラを撮って、都内でも東京タワーとかスカイツリーを撮ったり、走っているタクシーを撮ったりしていました」
「セパンテストの時にもちょっと撮りましたけど、望遠レンズや一脚を使っての本格的な撮影は初めてでした」
当日は午前中に行われた86/BRZレースから”取材”をしていた国本。カメラの経験はあるものの、望遠レンズや一脚を使っての撮影は経験がなく、何より一瞬で走り去っていくマシンを捉えるのに苦労したという。
「すごい楽しかったですけど、なかなか狙ったところにファインダーを合わせられなくて、バタバタしている間にクルマが走り去ってしまったので、また1周待たなきゃいけなくて……86/BRZレースはあっという間に時間が経ってしまいました。とにかく難しいし、プロのフォトグラファーさんは本当にすごいなと感じました」
スーパー耐久でもレース序盤は、少し腰が引けているような雰囲気があった国本。徐々にコツをつかみ始めたのか、表情や姿勢もずいぶんと様になってきていた。
実際にレースの最初から最後まで撮影をして回っていた国本は、新たな発見も多かったという。
「こうしてクルマ本格的に撮るのは初めてなので、すごく新鮮でした。実際に撮っていてクルマの動きも見られるので、そこで調子の良い悪いは分かりました」
「あとは何と言っても、同じ瞬間がないんだなということを痛感しました。例えばスタートも、そのレースでは1回きりなので、もう1回スタートを撮りたいなという思いがありました。どれだけ、その一瞬に集中してシャッターを切れるかというのが大事なんだなと感じました」
「僕たちドライバーもレース中は各コーナーで集中して走らなきゃいけないですけど、そういうところはフォトグラファーの皆さんも一瞬一瞬が勝負で、通ずるものあるんだなと思いました」
「フォトグラファーの皆さんの写真に対する思いみたいなのが分かりました。こういう機会をいただいて、協力していただいた皆さんにはすごく感謝しています」
そう語った国本は、レース後に写真をセレクトしながら、納得した写真が撮れなかったのか「スタートをもう1回やってほしい!」と悔しい表情をみせたシーンもあった。
今週末のツインリンクもてぎでは、スーパーGTの最終戦が開催される。もちろん国本も#19 WedsSport ADVAN LC500から参戦予定だ。9月にフォトグラファーを経験したことで、自身のレースでも役立てられる部分がありそうだと語っていた国本。同じサーキットで、しかし今度は撮られる側に回る彼は、スーパーGT最終戦でどんな走りを披露するのだろうか? スタンドから、そして写真を撮られる方はそのファインダー越しに、ぜひ注目していただきたい。
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