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F1、イギリスGP開催地の変更を示唆。シルバーストン以外の候補地、市街地レース開催の可能性は?

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F1、イギリスGP開催地の変更を示唆。シルバーストン以外の候補地、市街地レース開催の可能性は?

 シルバーストンサーキットのオーナーである英国レーシングドライバーズクラブ(BRDC)は、F1とイギリスGPの開催契約を締結している。この契約の中には、契約を早期に終了させることができる条項が含まれており、昨年BRDCはこれを行使した。

 本来イギリスGPの契約は2026年までとなっていたが、BRDCが破棄条項を発動したことによって、現在の契約のもとでイギリスGPが開催されるのは2019年までとなった。

シルバーストン、F1開催契約を途中破棄。新オーナーと再契約へ

 それ以降は現在に至るまで、新しい契約に向けた交渉についてはいかなる進展も公になっていない。

 F1のオーナーであるリバティ・メディアは、イギリスGPのような歴史的にも重要なレースを失いたくないと公言している。しかし今後はマイアミでF1を開催する可能性があり、さらには今週、2020年より新たにベトナムGPがカレンダーに加わることが発表された。

 ブラジルGPを前にF1が公開したインタビューの中で、ブラッチズは、イギリスGPやイタリアGPのようなレースに代わってストリートサーキットのレースが開催される可能性はあるのかという質問を受けた。

 それに対して彼は、「我々には68年の歴史がある。グランプリレーシングの本質とはダイナミックなものだ」と話した。

「F1の最初のレースはシルバーストンで行われた。しかしこれまでの68年間、毎年シルバーストンでイギリスGPを開催したわけではない。ブランズハッチなどの他のサーキットでもレースを行ってきた」

「このスポーツにおいて、どこでレースをするのかということについては、変わらないものなどない」

「我々はこれらのレースを高く評価し、そこでのレースを守るためにできることをしている。だがこれはビジネスだ」

「我々は株式会社なので、多数の株主がいる。彼らと共に、ビジネスを成功させることと、ファンにとってベストなことを結びつけようとしている」

 1950年にF1が始まって以来、イギリスGPはこれまで毎年開催されている。イギリスGPがシルバーストンで開催されるようになったのは1987年からで、それ以前はブランズハッチなどで行われていた。

 現在では、シルバーストンはイギリス国内で唯一F1を開催することができるサーキットだ。ブランズハッチと、かつてヨーロッパGPを開催していたドニントン・パークは、現時点ではF1を開催するための要求を満たせていない。また今年の初めには、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、リバティはロンドンでF1を開催することを真剣に考えていると主張していた。

 ブラッチズの考えでは、市街地レースを開催することで、より多くの人々とレースとの距離を近づけることができるという。それゆえ都市をベースにしたグランプリは、F1の大きなアピールになると彼は考えている。またこれが、モナコやシンガポール、アゼルバイジャンと並んで、ハノイでF1を開催する理由でもあるとのことだ。

「我々は3通りの見方でこれを捉えている。まずひとつは、我々はこの歴史あるレースを失いたくない。F1にとっても、ファンにとっても重要なものだ」

「歴史あるレースというのは、この業界におけるシルバーストン、スパ、モンツァのことだ」

「次に、我々にはストリートサーキットと、公園と市街地の両方を使ったハイブリッドのストリートサーキットがある。モナコやメルボルン、メキシコシティがそれらの例だ」

「そして3つ目は、上海やオースティン、テキサス、バーレーンのように専用の設備があることだ」

「それらの先に、我々は公道レースを探している。それゆえ我々の視点からは、このレース(ベトナム)はさらなる一歩だ」

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