ニッサン・e.ダムスのセバスチャン・ブエミは、フォーミュラEにおけるソフトウェアの開発競争は、F1における空力パーツの開発競争に相当するようになったと考えているようだ。
フォーミュラEのレギュレーションでは、各シーズンの開始前に各チームがパワートレインのホモロゲーション(認証)を受け、ハードウェア面での開発作業は凍結されることになっている。一方で、ソフトウェア面については制限がなく、各チームは随時ソフトウェアをアップデートすることができる。
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チームがソフトウェアのアップデートをするのは、F1チームが新しい空力デバイスを各レースに持ち込むのと同じようなことだと思うかとmotorsport.comが訊くと、ブエミは次のように答えた。
「ああ、全く同じだと思う」
「程度の差はあるけど、新しいシーズンが始まる際、ハードウェアは開発が凍結されている。でもソフトウェアでできることはたくさんあるんだ」
「エネルギーのマネージメントだったり、パフォーマンスラップで役に立つ。マシンを速くするためにやれることはたくさんあるんだ」
「僕たちが持っている中で、システムとソフトウェアが最大のパフォーマンスツールだ。だから僕たちは一生懸命開発作業を続けて、シーズン中も新しいシステムを導入することでマシンの改良を続けていく。明確に比較することもできる」
フォーミュラEでは、ホモロゲーションを取得したパワートレインのハードウェアを1度だけ変更することができる。しかしシーズン5の技術規則によれば、それは『信頼性や安全性を改善する目的でFIAから許可を得るか、他の全マニュファクチャラーの承認を得た場合に限る』とされている。
さらに安全性や信頼性、ドライバーの快適性に関連する変更要求の場合は30日間、マシンの技術的変更に関するものである場合は60日間、導入を待たなければならない。こうしたレギュレーションによって、ハードウェア面での開発競争が制限されている。
またブエミは絶えずソフトウェアをアップデートするだけでなく、ダメージの大きいミスを避けるためにも、チームはそのソフトウェアを評価する必要があると説明した。
実際、シーズン4の最終戦ニューヨークePrixでは、テチータがソフトウェアのエラーにより、チームタイトルを逃すことになってしまった。ジャン-エリック・ベルニュとアンドレ・ロッテラーの両名が、予選でレギュレーションで使用が許されている最大パワーを超過してしまい、予選タイムを抹消されたのだ。
「コンスタントにアップデートを導入するのではなく、どこかの時点で立ち止まり全てが機能することを確かめるのが非常に重要だ」とブエミは話した。
「ソフトウェアやコーディングの世界においては、とても容易く小さなミスをしてしまう。そして、マシンがコース上に止まってしまうんだ」
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