10月25日、ポルシェはドイツ・ニュルブルクリンク北コース“ノルドシュライフェ”で『ポルシェ911 GT2 RS MR』のタイムアタックを実施し、6分40秒3というタイムをマーク。同コースにおける量産車最速ラップタイムを4.67秒更新した。
今回のアタックでポルシェが持ち込んだのは2017年にデビューし同年9月にノルドシュライフェで当時の量産車最速タイムを記録しているポルシェ911 GT2 RS。これにニュルブルクリンクを知り尽くす名門レーシングチーム、マンタイ・レーシングによる特別なセットアップが施された車両だ。
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VLNニュルブルクリンク耐久シリーズやブランパンGTシリーズなどのGT3レースではポルシェ911 GT3 Rを、WEC世界耐久選手権ではポルシェ911 RSRを走らせる同チームの技術者は今回、シャシーやエアロダイナミクスといった領域に手を加え700馬力を誇るポルシェ史上最速のロードカーを強化。
今年7月に『ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ』によって塗り替えらたニュルブルクリンク北コースの量産車最速タイム、6分44秒97を上回るレコードラップの樹立をサポートした。
「ドライブはとても楽しいものだったよ」と語るのはアタックを担当したポルシェのテストドライバー、ラース・ケルンだ。
ノルドシュライフェでのレコードタイムアタックや多数のVLN参戦によりニュルブルクリンクを熟知する31歳のドイツ人は、日没の迫るなかで1度きりのアタックを成功させると「新しいパッケージでもクルマのバランスはとても良い。ベストタイムを出すために大きなリスクをとる必要がなかったよ」と911 GT2 RS MRの印象を語った。
また、マンタイ・レーシングのニコラス・レーダーCEOは「この結果をとても誇りに思う。すでに世界最速級のスピードを示していたポルシェ911 GT2 RSをさらに速くすることは、我々にとっても大きな挑戦だったからね」とコメントしている。
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