第2回FIAインターコンチネンタル・ドリフティングカップ(IDC)が東京・お台場の特設会場で行われ、日産シルビアを駆ったロシアのゲオルギィ・チフチャン(愛称:ゴーチャ)が優勝を果たした。
今年のロシアンドリフトシリーズでチャンピオンとなったゴーチャは、午前中から行われたソロランでも圧倒的な獲得ポイントで首位。午後に行われたバトルトーナメントでも、イヴ・メイエー(スイス)を退けて勝利を収めた。
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昨年初開催されたこのIDC。レギュレーションは2年目にかけて大きく変更されなかったため、各ドライバーの腕、そして車両準備の精度が格段に上がり、レベルの高い戦いが繰り広げられた。バトルトーナメント(日本風の言い方では”追走”)では、海外勢が表彰台を独占することになった。
「去年に比べて、クルマの造りは良くなってきています。ドライバーも、信頼できるドライバーが多くなってきました」
そう語るのは、IDCを主催するサンプロスの斎田功代表である。
「レギュレーションが大きく変わっていませんので、勝つ気でいる人たちは、しっかりと勝てるクルマを作ってくる時間があったと思います」
イベントとしても、指定席として用意された5000枚は完売。運営もスムーズに行っていた印象だ。
「去年よりも多くのお客様に来ていただけたのはありがたいと思いますし、イベントの運営手順もだいぶ手慣れてきました。FIAのイベントですから、国際格式のレースと同じように、車検や練習走行、ブリーフィングを行い、そして公式通知も出さなければいけません。そういう部分に、我々も慣れてきたと思います」
FIAはこのドリフトを、モータースポーツを世界中の広げていくきっかけにしたいと考えているという。
「彼らとしては、ドリフトをアフリカとか、東南アジアにおける、モータースポーツを周知させるきっかけに使いたいと思っているんです。そのためにも、各国で開催できるように、ルールをしっかりと完成させなければいけません。そこまで行くには、何年かかかると思いますけどね」
「レースなどとは違って、ドリフトは狭いところ、例えば東京のように駐車場があって、中古の自動車があれば、競技をすることができます。あとはルールの運用やジャッジが統一されていれば、多くの国で同じ基準で実施することができるはずです」
斎田代表曰く、2020年には各地域での予選シリーズが行われる予定だという。
「まずはこのIDCが安定して開催できるようになることが重要です。そして各地域で予選会ができるようになり、この日本のイベントが世界一決定戦のような形になればいいと思います」
「2020年には各地域でのリージョナルシリーズをやりましょうということになっています。その後で、インターコンチネンタルカップが日本以外のところでもできるようになるはずです。そこまでは、10年かからずできるはずです。その後で、世界選手権化へという動きになっていくと思います」
なお2020年には東京でオリンピックが行われることになっており、今年IDCを開催した場所は、来年は使えない可能性が高い。その場合、来季のIDCはどうなるのかと尋ねると、斎田代表は次のように語った。
「別の場所ももちろん探しています。この競技は、駐車場じゃなきゃ開催できないというモノではありません。サーキットでもできます。もちろん、お客様が集まりやすいとか、準備しやすいということで、いくつか吟味しなければいけません」
「でも、来年もやれる場所はあるだろうと確信しています」
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