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スポーツ 2018.10.30

30号車TOYOTA PRIUS apr GT 2018スーパーGT第7戦オートポリス レースレポート

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2018 AUTOBACS SUPER GT ROUND 7
オートポリス
開催地:オートポリス(大分県)/4.674km
10月20日(予選)天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:1万0550人
10月21日(決勝)天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:2万0380人

あと少しの運を欠いてしまったオートポリスでの戦い

    【崖っぷち折原コラム】わずか3パーセントでコントロールするスーパーGT。ドライビングシューズとペダルのセンシティブな関係

確認できたマシンのパフォーマンスアップ、これが最終戦につながることを!

 全8戦で争われるスーパーGTシリーズは、オートポリスを舞台に、シーズンの大詰めとなる第7戦、『AUTOPOLIS GT 300km RACE』を10月20日~21日に開催した。今シーズンもapr は2台のトヨタ プリウスZVW51を走らせ、『#30 TOYOTA PRIUS apr GT』を前回から永井宏明選手、そして織戸学選手のふたりに託している。

 前回のSUGOでは公式練習でミッション交換に多くの時間を要したことから、セットアップやタイヤ選定が進まず、決勝においてもタイヤ交換を余儀なくされたため、ピットスタートとなっていた。しかし、その後はトラブルに一切見舞われることなく周回を重ね、しっかり追い上げも果たして16位で完走。

 それまで不運な展開続きだったから、スタッフの誰もが「流れは変わった」と実感したはずだ。

 今回の舞台、オートポリスはテクニカルコースとして知られ、JAF-GTとの相性が抜群なのは、過去の例からも明らか。また、ご存知のとおり今回はウエイトも半減されるが、それでも最終戦とは異なり、ゼロではない。ノーハンデで挑める優位性は確実にあるだけに、6戦分のストレス発散に期待がかかった。

公式練習 10月20日(土)9:00~10:38
 山の天気は変わりやすいというが、阿蘇山中に位置するオートポリスも当然その例外ではなく。雨の心配はないことで、ひとつ悩みのタネは省かれたものの、このレースウイークは寒暖差の激しいことが気になるポイントではあった。

 実際、走り始めとなる公式練習はコース上空を雲が覆って、気温は11度、路面温度は15度と、まだ10月の半ばだというのに寒いぐらいとなっていた。

 今回初めて最初から『#30 TOYOTA PRIUS apr GT』に織戸選手が乗り込むことに。まずはセットアップを進め、しっかりコンディションを整えたところから永井選手に乗ってもらおうという配慮による。

 開始とともにピットを離れ、チェックを行ってすぐ戻ってくるスタイルは従来どおりで、最初のセット変更は比較的短め。最初に行う予選シミュレーションに関しては、持ち込みのセットがマッチしていたことの現れとも言えるだろう。

 何しろ温度が低いからウォームアップは入念に。そしてアタックモードに入った織戸選手は、2周連続で1分45秒台をマークし、1分45秒610をこのセッションのベストタイムとしたところでピットに戻ってくる。

 その後のセット変更もまた比較的短めだった。マシンの正しい方向性が見定められつつあるのは間違いない。決勝セットでは1分46秒786をベストとし、1時間を経過して間もなく永井選手にハンドルが委ねられることとなる。

 GT300専有走行に切り替わろうというタイミングで赤旗が出たが、ピットに戻ってきたのは、その時のみ。織戸選手の仕立てたマシンで永井選手は、1分47秒769を自己ベストとした。その後のサーキットサファリは最終確認を兼ねて、再び織戸選手がドライブし、予選に向けて万全の構えとしていた。

公式予選Q1 10月20日(土)14:30~14:48
 公式練習とは打って変わって、予選が始まる頃にはサーキット上空に青空が広がり、気温こそ15度とわずかな変化に留めていたが、路面温度に関しては34度と急上昇。もちろん、セットはアジャストされたが、Q1を担当していた織戸選手は慎重に落としどころを探りながら周回を重ねることに。

 アウトラップに加え、さらに2周をウォームアップに充ててコンディションを整えたところから、いよいよアクセルを踏む右足に力を込める。

 まずは1分45秒855を記し、まだまだ行けると踏んだ織戸選手は次の周に1分45秒242をマーク。タイヤはまだグリップを失っていなかったことから、その次の周が勝負と果敢に攻めて行く最中に、なんと赤旗が!

 それでも中断が短かったことから、タイヤの熱は奪われておらず、再開後の最後のアタックでは1分45秒168にまで短縮を果たすも、Q1突破にはあと一歩及ばず。決勝には19番手から挑むこととなった。

永井宏明選手
 どんどんマシンも決まってきて、気持ちよくアタック中の赤旗、残念ですね。悔やんでも仕方がない、明日の決勝のプランベストをチームで考え、最高の結果を狙います。ご期待ください。

織戸学選手
 赤旗はさすがに痛かったですね、ちょうど最終コーナーを立ち上がった瞬間でした。このタイミングの問題で、ベストアタックが出来なかった。ヨコハマタイヤとマシンが後半戦になってマッチングし気持ちよいパフォーマンスを発揮している。レースラップも悪くないし、タイヤのライフも他のチームが悩むようなことも無く、明日が楽しみです。

金曽裕人監督
 #30、#31両方のPRIUSが、赤旗でアタックタイミングを逃してしまった。両車でQ1突破のはずが……。せめてもの救いは、19番手で織戸選手が留まってくれたこと。(#31は最後尾)まだ、レースの神様は見捨ててないような気がします。明日は、ガンガン前に行きますのでご期待ください。

決勝レース(65周)10月21日(日)14:00~
 九州のツーリングカー人気が高いことは、日曜日のグランドスタンドが観客で埋め尽くされていたことで、改めて実感させられることとなった。それに応じるかのようにサーキット上空は青空が広がり、まさに絶好のレース日和となっていた。

 決勝前に行われる20分間のウォームアップには、スタートも担当する永井選手からの走行開始に。タイヤをじっくり温めた後、1分47秒007をマークしたのは、決勝に向けて最高の期待材料にもなっていた。

 セッション後半は。ドライバー交代の練習を兼ねて、織戸選手にスイッチ。上々の手応えをつかむこともできていた。

 スタート時の気温は17度で、路面温度は36度。このレースウィークのピークにも達していたが、セットのアジャストも問題なく行われていただけに、レース中の追い上げに期待が込められた。

 オープニングラップのうちに永井選手はひとつ順位を上げていただけに、その思いはよりいっそう強くなっていたのだが……。

 しかし、『#30 TOYOTA PRIUS apr GT』が2周目に、突然ピットに戻ってくる。マシンには一見ダメージはない。が、混戦の中で不運にもホイールとホイールが接触して、バルブが飛んでしまったのだ。なんたる不運!

 そこでタイヤを4本とも交換し、即座に永井選手をコースに送り戻す。これで最後尾に後退してしまうが、復帰後の永井選手のペースは悪くない。併せてアクシデントで遅れを取る車両も続出していたから、やがて順位を上げていくことも不可能ではないと思われていた。

 そうして勢いに乗っていたがゆえに……。16周目のセクター3でラインを外したのが災いし、痛恨のコースアウト。これがきっかけでセーフティカーが入ることに。『#30 TOYOTA PRIUS apr GT』にダメージはなく、復帰に2周は要したもののレース続行は可能。そのまま周回を重ねて、35 周目に織戸選手と交代する。

 それまでの永井選手の自己ベストは1分47秒816。前とは大きな差があったことから、孤独な戦いとなってしまった織戸選手だったが、1分47秒515をベストに終始1分48秒台の前半で周回を重ねていた。展開に恵まれていれば、きっと予想通り着実に順位を上げていたことだろう。

 最終的に『#30 TOYOTA PRIUS apr GT』はトップから3周遅れの26位でのゴールに。しかし、シリーズ中盤戦まで相次いでいたメカトラブルが、前回から一切発生しておらず、また決勝中のドライバーふたりのタイムの出方は、マシンそのものがいい状態にあることを示している。

 残す戦いはツインリンクもてぎが舞台の最終戦だけながら、すべての無念を晴らすレースとなることは確実だ。

永井宏明選手
 ごめんなさい、サイドbyサイドでGT3勢とバトルを繰り返してるうちに、お互いのホイールが接触した瞬間に右前のタイヤエアーが一瞬で無くなってしまった。緊急PITし、タイヤ交換後PITまでの35周までは非常に乗りやすく無理なく47秒台で走れるマシンだったので、仕掛けるのが早すぎて前輪をパンクさせてしまったことが悔やまれます。

 もっとレースの駆け引きを身に着けないと駄目です。更なる練習をし、ご期待くださる皆様に喜んでいただけるように努力しますので、変わらぬご声援宜しくお願いいたします。

織戸学選手
 レースラップは上位陣営とほぼ同じで、タイヤとマシンパフォーマンスの高さを感じました。ファーストスティントのパンクは仕方が無いです、攻めなければ上位獲れないのがGTレースなので、結果に悔やむ必要はないと思います。

 僕は、もっとヨコハマタイヤとマッチングし乗りやすく速いマシンに最終戦は仕上げて、永井選手とともに有終の美を飾りたいと思います。間違いなく進化しておりますので、最後の1戦にご期待ください。

金曽裕人監督
 クルマのパフォーマンスがすごく上がっていて、永井選手も織戸選手も乗れていたのですが、軽くホイール同士が接触して、バルブが飛んでしまいました。ホイールそのものも傷ついていないレベル。それでピットでタイヤを換えることになりました。

 交代してからの織戸選手は上位と遜色ないパフォーマンスで走ってくれたので、クルマとしては悪くない状態でした。チーム全体がもう少しレース巧者になっていけば、結果が見えるところに来ていると思います。終わり良ければすべて良し、そんなレースを最終戦しますので、応援よろしくお願いします。



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