現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ザルコ「2年型落ちのバイクは限界に到達した」日本GP敗因はスタートにあらず。ヤマハを離れるテック3に支援なし/MotoGP日本GP

ここから本文です

ザルコ「2年型落ちのバイクは限界に到達した」日本GP敗因はスタートにあらず。ヤマハを離れるテック3に支援なし/MotoGP日本GP

掲載 更新
ザルコ「2年型落ちのバイクは限界に到達した」日本GP敗因はスタートにあらず。ヤマハを離れるテック3に支援なし/MotoGP日本GP

 テック3・ヤマハのヨハン・ザルコは、日本GPではスタートを失敗してポジションを落としてしまったが、それがレースで勝てなかった原因ではなく、2年型落ちのバイクの限界に到達したことが要因だと考えている。

 日本GPの予選で2番グリッドを獲得したザルコだったが、決勝では6位でレースを終えた。だが彼には、アンドレア・イアンノーネ(スズキ)とアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)の転倒がなければ、もっと後方でフィニッシュしていた可能性もあった。

完勝で最高峰クラス”五冠”。マルケス「昨年よりストレスが少なかった」

 ザルコはスタートを上手く決めることができず、順位を落とした。これはザルコにとっても、ひとつ後ろの3番グリッドからスタートしたジャック・ミラー(プラマック)にとっても大きな打撃となった。その後ザルコのレースペースは改善したものの、これ以上の成績を残すには遅すぎるタイミングだった。

「最初の4つのコーナーでは、残念だった」とザルコは語った。

「最初のコーナーではアウト側にいた。次のブレーキングエリアではフィーリングが悪くて、その時点でかなりポジションを落としてしまった」

「序盤は上位グループで走ることができなかった。たとえポジションを落としたとしても、その中で走るべきだったが、僕にはそれができなかった。レース後半にはペースを改善できたが、十分ではなかった」

「最終的にはバレンティーノ(ロッシ)に仕掛けたかった。彼をオーバーテイクしようとして、最終ラップでは少しバトルを試みた。だけどその前に(アルバロ)バウティスタに抜かれてしまったので、バレンティーノとはバトルができなかった」

「スタートからフィニッシュまで、厳しいレースだった。レースをリードしたかったけれど、それは叶わなかった」

 スタートを失敗したせいでポジションアップを果たせなかったのかと尋ねると、ザルコは次のように答えた。

「いや、違う。僕としては、レースをリードできなかったけれど、落ち込んでいなかった。うまく集中し続けることができた。後方を走っていたが、悪くなかった」

「だけど、これ以上のことはできない。僕らは自分たちが持っているものの限界に到達した」

 テック3は今年限りでヤマハを離れ、来年からKTMのサテライトチームとなることが決まっており、それに伴いザルコもヤマハを離脱してKTMのライダーとなる。彼は、チームはもはやヤマハのファクトリーから支援を受けていないと話した。

「僕もチームも(ヤマハを)離れるので、ファクトリーチームとの親しい関係というのはない。だから僕らは自分たちのレースを(自力で)終えなければならないんだ」

「僕らは改善していない。良いチャンスが現れた時に、それを掴むだけだ」

「ここではブレーキをうまくマネージメントできたので、良いトラックだった。もしグリップがなくても、バイクを起こして走ることができる。だからこそ、(上位に)近づける可能性があった」

 日本GPでは、4番手からスタートしたカル・クラッチロー(LCRホンダ)が2位に入賞した。そのためザルコは、インディペンデントチームのライダーランキング首位の座をクラッチローに明け渡すことになった。

 現在の総合ランキングでは、クラッチローが148ポイントを獲得して5位に、ザルコは133ポイントで6位につけている。

こんな記事も読まれています

安い? 高い? トヨタ新型「ランクル250」は520万円から!「無骨すぎて」カッコいい!? 原点回帰モデルに反響集まる
安い? 高い? トヨタ新型「ランクル250」は520万円から!「無骨すぎて」カッコいい!? 原点回帰モデルに反響集まる
乗りものニュース
【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第3回】温かい歓迎を受けた春の鈴鹿。悔やみきれないミスと、1ストップ戦略で得た自信
【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第3回】温かい歓迎を受けた春の鈴鹿。悔やみきれないミスと、1ストップ戦略で得た自信
AUTOSPORT web
レッドブルF1は2025年も現在のコンビを継続か。パフォーマンスを改善したペレスがシート争いをリード
レッドブルF1は2025年も現在のコンビを継続か。パフォーマンスを改善したペレスがシート争いをリード
AUTOSPORT web
初の中国GPに臨む角田裕毅。手強い週末を予想も「自信はある。Q3進出と入賞を狙いたい」/F1第5戦
初の中国GPに臨む角田裕毅。手強い週末を予想も「自信はある。Q3進出と入賞を狙いたい」/F1第5戦
AUTOSPORT web
ゴツすぎる新型「“軽”SUV」実車公開! ワイド化&オシャグレーがカッコイイ! まるで装甲車なスズキ「ハスラー」に反響も
ゴツすぎる新型「“軽”SUV」実車公開! ワイド化&オシャグレーがカッコイイ! まるで装甲車なスズキ「ハスラー」に反響も
くるまのニュース
日産 "武士の甲冑" デザインの新SUV公開 「キャシュカイ」改良新型、欧州で今夏発売へ
日産 "武士の甲冑" デザインの新SUV公開 「キャシュカイ」改良新型、欧州で今夏発売へ
AUTOCAR JAPAN
スズキ「カプチーノ」や「アルトワークス」が激走! 軽自動車だけで争う200分の戦い「東北660耐久レース」が開幕
スズキ「カプチーノ」や「アルトワークス」が激走! 軽自動車だけで争う200分の戦い「東北660耐久レース」が開幕
Auto Messe Web
「ガンディーニ追悼」に初の「アメリカンヘリテージ」の企画など大人が楽しむ「オートモビルカウンシル2024」閉幕。過去最高の3万9807人が来場しました
「ガンディーニ追悼」に初の「アメリカンヘリテージ」の企画など大人が楽しむ「オートモビルカウンシル2024」閉幕。過去最高の3万9807人が来場しました
Auto Messe Web
【殺人チャイルドシート】 違法チャイルドシート買った人に返金はある? アマゾンと楽天の対応は?
【殺人チャイルドシート】 違法チャイルドシート買った人に返金はある? アマゾンと楽天の対応は?
AUTOCAR JAPAN
高速SA・PAのNo.1「ハイウェイめし」決定! 「高級志向にしたくない」担当者の思い  1位のメニューは“ごはんノンストップ”!?
高速SA・PAのNo.1「ハイウェイめし」決定! 「高級志向にしたくない」担当者の思い 1位のメニューは“ごはんノンストップ”!?
乗りものニュース
海外ライターF1コラム:24戦の理不尽なカレンダーが招く問題。人材不足が深刻化、“根無し草感”で疲弊するドライバー
海外ライターF1コラム:24戦の理不尽なカレンダーが招く問題。人材不足が深刻化、“根無し草感”で疲弊するドライバー
AUTOSPORT web
スズキが「謎のクルマ」実車公開! めちゃゴツい“骨組み”に「Sマーク」装着! “強靭な構造”で未来を支える「新型ユニット」に期待!
スズキが「謎のクルマ」実車公開! めちゃゴツい“骨組み”に「Sマーク」装着! “強靭な構造”で未来を支える「新型ユニット」に期待!
くるまのニュース
マツダ、2024年スーパー耐久シリーズに3台で参戦
マツダ、2024年スーパー耐久シリーズに3台で参戦
レスポンス
マイチェンしたいすゞ・ギガが2024年問題の救世主に! 低床3軸でドライバーの負担も軽い
マイチェンしたいすゞ・ギガが2024年問題の救世主に! 低床3軸でドライバーの負担も軽い
WEB CARTOP
ポルシェ963最新ファクトリーの利点を語るロッテラー「ピット作業のスピードと精度が上がった」
ポルシェ963最新ファクトリーの利点を語るロッテラー「ピット作業のスピードと精度が上がった」
AUTOSPORT web
SPKがシミュレーター機材の研究施設「シミュレーターラボ」を開設 企業や行政、eスポーツイベントに場所提供も
SPKがシミュレーター機材の研究施設「シミュレーターラボ」を開設 企業や行政、eスポーツイベントに場所提供も
くるまのニュース
トヨタ ランドクルーザー250 をモデリスタがカスタム…都会派もアウトドア派も
トヨタ ランドクルーザー250 をモデリスタがカスタム…都会派もアウトドア派も
レスポンス
なんで芝生が燃え広がったんだ?? FIA、F1中国GPの火災再発防止のため詳細な調査を実施へ
なんで芝生が燃え広がったんだ?? FIA、F1中国GPの火災再発防止のため詳細な調査を実施へ
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村