オートポリスで開催されたスーパーGT第7戦。GT500クラスはレクサス勢がトップ4を独占する中、#1 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)が優勝し、ランキング首位タイに並んだ。
スタート直後の1コーナーでは、3番手の#100 RAYBRIG NSX-GT(ジェンソン・バトン)に#36 au TOM’S LC500の中嶋一貴が襲いかかり、オーバーテイクに成功。バトンは#1 KeePer TOM'S LC500(ニック・キャシディ)にも迫られるが、なんとか4番手で踏みとどまった。
ホンダ勢の牙城を崩せるか? 予選4番手のau TOM’S LC500関口雄飛「決勝では絶対に差が縮まるはず」
中嶋は勢いそのままに2番手の#17 KEIHIN NSX-GT(小暮卓史)にもプレッシャーをかけていき、1コーナーで並びかけるが、小暮が巧みなブロックでオーバーテイクをなんとか阻止。一方、後方ではバトンがキャシディに先行を許し、5番手となった。激しい2番手争いを尻目に、ポールスタートの#8 ARTA NSX-GT(伊沢拓也)はその差を1.7秒まで広げた。
11周目、GT300クラスの車両に引っかかり、トップ3が一気に接近。中嶋は小暮と接触しながらもオーバーテイクを成功させると、そのまま翌周の1コーナーで伊沢をも捉え、先頭に躍り出た。伊沢はペースが上がらず、中嶋はリードを一気に3秒まで拡大。伊沢に詰まった小暮にはキャシディも接近し、3台で2番手争いが繰り広げられた。
15周を終えた時点で、#19 WedsSport ADVAN LC500がピットイン。レース3分の1を消化していないため、ドライバー交代はできず山下健太のまま。タイヤを交換してコースに戻った。
伊沢のペースダウンは一時的なものだったのか小暮との差を1秒ほどに広げたが、小暮にはキャシディ、バトンには#38 ZENT CERUMO LC500の立川祐路が迫っており、ホンダNSX-GTが予選で見せた圧倒的な速さは影をひそめる展開となった。
20周目の1コーナーでトラフィックに詰まったバトンを、立川がイン側からオーバーテイク。するとその後、スピンし動けなくなった車両が出たことで、セーフティカーが出動した。これで、中嶋が築いた8秒以上のリードが帳消しとなった。
セーフティカー走行中にレース3分の1を経過し、25周目にレースが再開されたタイミングで#100 RAYBRIG NSX-GTがピットイン、山本尚貴にステアリングを託した。25周終わりには#17 KEIHIN NSX-GT、さらにその翌周には#8 ARTA NSX-GTもピットインを終えた。
29周終わりにはトップを走る#36 au TOM’S LC500がピットインし関口雄飛にドライバー交代。同時に#1 KeePer TOM'S LC500もピットに入っており、先にピットに入ったNSX-GT勢の前でコースに復帰。これでTEAM TOM'Sが実質ワンツー体制となった。
さらに、30周終わりにピット作業を行った#38 ZENT CERUMO LC500(石浦宏明)もNSX-GT勢の前に出るが、タイヤが暖まっていない状態ではそのポジションに留まることができなかった。しかしペース自体は石浦の方が良く、32周目の第2ヘアピンで#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀)をパスした。
41周終わりで唯一ドライバーを交代していなかった#19 WedsSport ADVAN LC500がピットインし、国本雄資がマシンに乗り込んだ。コース復帰は3番手。計2度ピットインしたが、その分のタイムロスがセーフティカーの出動で帳消しになった形だ。
石浦は、42周目の第2ヘアピンで塚越をパスし4番手に浮上。これでレクサス勢がトップ4を独占することとなり、5番手には野尻、塚越をパスした山本がつけた。
7番手の野尻以下は5台ほどの大接戦。この中で10番手の#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生)が#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(高星明誠)をパス。48周目の第2ヘアピンで大嶋もパスしようとしたがオーバーランし、その前にいた野尻のリヤに接触してしまった。
野尻はスピンし10番手に後退。松田はタイヤにダメージがあったようで緊急ピットインしタイヤを交換。15番手でレースに復帰したが、この接触でドライブスルーペナルティが科され、周回遅れとなってしまった。
ワンツー体制を築いていたTEAM TOM'Sだが、60周目の第2ヘアピンで関口が膨らみ、あっさりとポジションチェンジ。これで#1 KeePer TOM'S LC500の平川亮がトップに立った。
結局、#1 KeePer TOM'S LC500はそのままトップでチェッカー。#36 au TOM’S LC500が2位となり、第5戦富士500マイルに次ぐ今季2度目のTEAM TOM'Sワンツーフィニッシュとなった。
ポイントリーダーの#100 RAYBRIG NSX-GTは5位でフィニッシュ。トップ4をレクサス勢が独占したことで思うようにポイントを伸ばせなかった。
この結果、#100 RAYBRIG NSX-GTと#1 KeePer TOM'S LC500が獲得ポイントで並び、最終戦もてぎを迎えることに。12ポイント差の#36 au TOM’S LC500(関口)、16ポイント差の#8 ARTA NSX-GTまでがタイトル獲得の可能性を残している。
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