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スポーツ 2018.10.20

MotoGPコラム日本GP(2):ワイルドカード参戦の中須賀克行、次戦以降を見据えた”役割”とは?

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 2018年シーズンは苦闘を強いられているヤマハ陣営だが、今回の日本グランプリには、ファクトリーチームのMovistar Yamaha MotoGPとサテライトのMonster Yamaha Tech3の各2名に加え、テストライダーの中須賀克行がYamalube Yamaha Factory Racingとしてワイルドカード参戦を果たしている。

 今年はシーズン当初から、ファクトリーチームのバレンティーノ・ロッシとマーヴェリック・ヴィニャーレスが電子制御面の課題を訴え続けている。また最近では、彼らの苦戦は制御に限らず、エンジン由来の側面も考えられる、とも述べている。これに関して中須賀は、金曜の走行を終えた際に、テストライダーのインプレッションとして以下のように話した。

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「エンジンはシーズンインした時にそれ以上の開発が封印されるので、変えることができないものの、自分も彼らの言っているコメントどおりに感じることがある。エンジンからも来ているという彼らの言葉にも充分に一理はあるけれども、セッティングで改善される余地もある。そこをもっとうまく使っていくために、今回のレースウィークで自分たちは、ファクトリーチームが試してこなかったようなコトも試している」

 その〈コト〉とはいったい何であるのか、という詳細については、「たとえば昨年のワイルドカード参戦時に行ったような翌シーズンに向けたプロトタイプのテスト、というような大きなことではない」と言いながらも、実際の詳細については明かさなかったが、「それがうまく行って、今後ファクトリーチームに入れ込むことができれば、シーズン終盤は戦闘力の向上を見込めることになると思う」と、期待も覗かせた。

 土曜午前までのフリープラクティス3回を終えて、ファクトリーチームのロッシとヴィニャーレスは揃って総合トップ10に入り、予選Q2へのダイレクト進出を果たした。その予選Q2では、ヴィニャーレスが7番手タイム、ロッシは9番手で、ともに決勝は3列目スタート。ここまでの彼らの内容をポールポジションを獲得したアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati Team)と比べると、レースペース、タイムアタックともにやや差を開かれている印象だ。

 土曜の予選を終えたロッシに、中須賀たちがファクトリーチームとは違った〈コト〉を試していることや、それについてファクトリー側へ何らかのフィードバックはあったのか、と質問をしてみた。

「ナカスガはこの週末、ここまで速さを発揮しているし、それはとてもいいことだと思う」

 と、ロッシはやや慎重な口ぶりで述べた。

「彼らがどんな〈コト〉をやっているのか、僕たちはまだ知らないけれども、それがいい方向に進んでくれれば嬉しいね。シーズンはまだ4戦、明日のレースが終わったとしてもまだ3戦残っている。終盤戦に良いリザルトを残して上向きにシーズンを終えるためにも、ぜひ彼らには好内容の取り組みをしてほしいと思っているんだ」

 一方、今日の予選Q1を10番手で終え、明日の決勝レースは20番グリッドから迎える中須賀に、彼らが試している〈コト〉について、予選を終えた段階での感触をあらためて訊ねた。

「レースウィークでいきなり決勝レースに試してもらうようなことはリスクが高いので不可能だけれども、うまく行けば、次戦のフィリップアイランドから彼らのバイクに入れ込むことはできると思う」

 探り気味とはいえ、好感触を掴んでいる様子はその口調からも充分に窺えた。

 ちなみに、ロッシは明日の決勝レースについて、「明日は、表彰台、もしくはトップファイブを狙いたい。優勝争いは、おそらくドビとマルケスの一騎打ちになるだろうね」と述べている。

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(motorsport.com 日本版 西村 章)

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