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MotoGPコラム日本GP(1):タイトルに王手をかけ、もてぎに挑むマルケス。ライバル攻略のヒントは見つかった?

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MotoGPコラム日本GP(1):タイトルに王手をかけ、もてぎに挑むマルケス。ライバル攻略のヒントは見つかった?

 2018年シーズンを優位に進めてきたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、年間総合優勝に王手をかけた格好で第16戦日本GPを迎えた。ランキング2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati Team)とは現在77ポイント差。いつもトップグループで熾烈な優勝争いを繰り広げている両選手だが、今回のレースでマルケスがドヴィツィオーゾよりも上位でゴールすれば、3年連続5回目の最高峰クラスチャンピオンが確定する。ドヴィツィオーゾが優勝、あるいは2位や3位でも、マルケスがそれより後方でゴールした場合には、チャンピオン獲得は次戦以降に持ち越しとなる。

 前戦のタイ・ブリラムでは、最終ラップ最終コーナーの激闘を制し、ドヴィツィオーゾに対して0.115秒先にゴールラインを通過したマルケスが優勝を飾ったが、その際に「もてぎではドビが非常に強いので、あともう少しバイクを良くしないと彼には勝てないと思う」と話した。実際に、昨年の日本GPでは雨の中で両選手が最後まで激しい接近戦を続け、ドヴィツィオーゾが僅差でそのバトルを制している。

【写真】マルケス、日本GP特別ヘルメット

 今日のセッションは、午前のFP1はドライコンディションになったものの、午後早い時間の降雨により、FP2はウェット路面での走行になった。その結果、初日総合順位は午前のタイムで決定し、トップタイムはドヴィツィオーゾ。一方のマルケスは、ドヴィツィオーゾから0.140秒差の4番手で終えた。

 初日のスケジュールを終えた夕刻に、ドヴィツィオーゾに対抗できるようなマシン改良のヒントが見つかったのかどうかをマルケスに訊ねてみた。

「今日のところは、まだなんだよね」

 と、25歳の世界チャンピオンは即答した。

「試してみたいアイディアはあるんだけどね。FP1では、いつも(バイクの)ベースを確かめて、ラインや乗り方の確認作業を行うし、今日のFP2は、(天候が良くなかったのでそのアイディアを)試す時間がなかった。明日のFP3で、その部分を試してみるつもりだ。加速面やブレーキングスタビリティで、もっと高い戦闘力を発揮できるかどうかを確認して、ドビと戦えるかどうかを見極めたい。なんといっても、ドビはこのコースでとても速いからね」

 マルケスと彼のチームが、その課題部分をどこまで煮詰めてくるのかは、明日のセッションで明確になるはずだ。

 余談になるが、マルケスは今朝のFP1でニューデザインのヘルメットをお披露目した。後頭部に勘亭流風の「祭」の文字と宝船、側面をねぶた風の絵柄が飾る。さらに頭頂部には、家紋のような意匠が配置されている。このデザインについても、軽く訊ねてみた。

「2年ごとに新しいデザインにするんだ。SHOEIは素晴らしい仕事をしてくれるし、彼らは日本のこともよくわかっているから、全面的に信頼を置いているんだ」

 頭頂部のデザインは、やはり家紋がモチーフになっているようだ。

「どの家庭にも独特のロゴがあるというので、それをデザインしてみたんだ。日本流だよね。幸運を招いてくれればうれしいな」

 このヘルメットが幸運をもたらすかどうかはともかくとしても、明日の予選でマルケスがフロントロウを争うことはほぼ間違いないと言っていいだろう。

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