SHOEI(ショウエイ)は、ロードレース世界選手権(WGP、現MotoGP)で活躍した加藤大治郎が使用していたヘルメットのデザインを施したX-Fourteenを発売すると発表した。
X-FourteenはショウエイのフルフェイスヘルメットであるXシリーズの最上位モデルで、サーキットはもちろん、ツーリングなどでも幅広く活用できるモデルだ。
ショウエイ、マルク・マルケスが使用する2018年モデルのX-Fourteenを10月に発売
ロードレースで得た最先端の技術が投入され、従来のモデルからシェル、シールド、内装、エアロデバイスなどが一新。大幅に向上した空力性能により疲労軽減にも効果があるという。
10月1日にはショウエイのSNSで、X-Fourteenの加藤大治郎レプリカモデル『X-Fourteen DAIJIRO』が公開され注目を集めていたが、今回、正式に発売をアナウンス。先代のX-ElevenやX-TWELVEでも発売されてきた加藤大治郎モデルのレプリカヘルメットが、最新モデルであるX-Fourteenでも登場することになった。
大治郎は、1996年に鈴鹿サーキットで開催されたWGP250ccクラス日本GPにワイルドカードで参戦し、グランプリデビューを果たすといきなり3位表彰台を獲得。1997年と1998年も同クラスでワイルドカード参戦し2年連続優勝している。1999年の日本GPはツインリンクもてぎで開催され、5位を獲得した。
2000年は250ccクラスからWGPにフル参戦すると、16戦で4勝し表彰台は9度獲得。ランキング3位でシーズンを終え、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。2001年も同クラスから参戦し、16戦中11勝を獲得。フル参戦2年目で、見事シリーズチャンピオンに輝く活躍を見せた。
2002年は4ストローク990ccと2ストローク500ccの混走となったMotoGPクラスにステップアップし、第9戦までホンダNSR500、第10戦からホンダRC211Vを駆った。第3戦スペインと初のRC211Vを走らせた第10戦チェコで2位表彰台を獲得し、最高峰クラスでもルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。
2003年もMotoGPクラスに参戦したが、鈴鹿サーキットで行われた開幕戦日本GPでクラッシュ。そのレース中の事故が原因で亡くなった。大治郎は、同年10月にMotoGPの殿堂入りを果たし、現在でもファンが多く人気が衰える事がない。
発売される『X-Fourteen DAIJIRO』は、現役時代に大治郎が使用していたヘルメットのカラーリングが施されたモデルとなる。カラーリングはTC-1(赤/青)とTC-3(黄/青)の2色だ。
価格は7万6000円(税抜き)で、2019年1月に発売される予定となっている。
また、10月19~21日に開催される第16戦MotoGP日本GPのSHOEIブースで先行展示も行われる予定とのことなので、気になるかたは足を運んでみよう。
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