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スポーツ 2018.10.16

「最速のマシンが勝つとは限らない」タイトルを目指すメルセデスに慢心なし

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 メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウルフは、かつてルイス・ハミルトンが大差を築きながらもタイトル争いで敗れたことを例に挙げ、モータースポーツではあらゆることが起きる可能性があり、チームにはリラックスしている余裕はないと主張した。

 イタリアGP以降4連勝を挙げているハミルトンは、ドライバーズランキングにおいて、タイトル争いのライバルであるセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に67ポイントの差をつけている。

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 そのハミルトンには、最終戦を待たずにタイトルを獲得する可能性がある。もし今週末のアメリカGPでハミルトンが優勝し、ベッテルが2位以上に入らなければ、ハミルトンの5度目のタイトルが決定する。

 チームは大いに有利な位置につけているものの、ウルフは何か予想外のことが起きる可能性を恐れており、2007年のマクラーレンを例に挙げた。

 当時のポイント構造(当時入賞は8位まで。1位の場合の獲得ポイントは10だった)の下、マクラーレンに所属していたハミルトンは終盤の2レースを残して、タイトルを争っていたキミ・ライコネン(当時フェラーリ)に17ポイントのギャップを築いていた。つまり、タイトルを獲得するためにはあと1回、5位に入賞すればよかったのだ。

 しかしハミルトンは中国GPではピットに向かう途中でコースオフしてグラベルにハマりリタイア。最終戦のブラジルGPではギヤボックスのトラブルに見舞われてしまい7位フィニッシュ……最終的にタイトルを獲得したのはライコネンだった。ふたりの最終的なポイント差はわずか1点だった。

 大きなアドバンテージを持って今週末のレースを迎えることについて、ウルフは次のように話した。

「何も変わっていない。2007年は、(今のポイントシステムに換算すると)2レースを残して45ポイントのギャップを築いていた。それでも(ハミルトンは)チャンピオンシップを逃したのだ」

「2レースで45ポイントを失うなんて、一体誰がそんなことを考えたことがあっただろうか? そんなことは考えられない」

「レースは日曜日に行われる。だが必ずしも最速のマシンが優勝するわけではない。夏の間には我々のマシンが最速ではなかったこともあったが、何度か優勝を挙げている」

「リタイアしたり、レースを台無しにして、アクセルペダルから足を離すなんていうことはしたくない。そうなったら、全て終わってしまう。だから(2007年と)何も状況は変わっていない」

 メルセデスはベルギーGPでフェラーリに敗北して以降、懸命に作業を続けてきたが、現状を台無しにしてしまうことを避けるためにできることは少ないのだということを認識している。

「おかしなインシデントはどこででも起こるものだ。リタイアしたり、結果が悪ければ、大きなリードもすぐになくなってしまう」とウルフは続けた。

「確率の点からいえば、そういうことは起こりそうにないように見える。しかしこれはモーターレーシングだ。ひとつのスポーツなのだから、あらゆることが起こりうる。彼(ハミルトン)が指を骨折するなんてことは考えたくない。でも、モーターレーシングでは、すべてのことが起こる可能性があるということだ」

「あまり長々とこの話をしたくない。なぜならこれは、あまりにも悪すぎる運命だからだ。もうこの話は終わりにしよう。オースティンへ行って、力強いレースをする。そしてチャンピオンシップを決めたい」

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(motorsport.com 日本版 Jonathan Noble)

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