2018年シーズンのJRC全日本ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racingは、10月12~14日に行われた第9戦『M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2018』に参戦。JN5クラスで2位フィニッシュを飾った。
モータースポーツの厳しい環境下で『人を鍛え、クルマを鍛える』ことを目的に、2015年からJRCに参戦しているTOYOTA GAZOO Racing。スーパーチャージャーを搭載する『TGR Vitz GRMN Rally』を第3戦ラリー丹後からJN5クラスに投入している。
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チームが挑む第9戦は、第3戦ラリー丹後以来のターマック(舗装路)ラリー。今年で46回目の開催となる伝統のラリーハイランドマスターズだ。12本のSSが用意され、SS距離は87.28km、リエゾンを含む総走行距離は341.75kmとなる。
前戦、ラリー北海道では初日にクラッシュしリタイアを喫したトヨタ。マシンに大きなダメージを負ってしまったが、4週間のインターバルのなかでマシンを修復、さらにラリー前日には短いながらテスト走行を行い、盤石の体制でラリーハイランドマスターズに挑んだ。
初日のトヨタは好調。コンスタントに走行を重ね、SS5ではトップタイムを奪うなど好走を披露し、クラス3番手で初日を終える。
2日目、1本目のSS7でトップタイムをマーク、続くSS8では初日2番手の小濱勇希/馬場雄一(シトロエンDS3 R3T)を交わし2番手に浮上してみせる。その後も安定した走りでポジションを守りきり、クラス2位を獲得した。
チーム監督の豊岡悟志は「前回のラリー北海道で横転していたので、今大会への参戦は時間的に厳しいかもしれないと思っていました」と語る。
「しかしチーフメカニックの宮本(昌司 チーフメカニック)を先頭に、臨機応変な修理体制を組むなどの対応をとり、今回のラリーにしっかり間に合わせることができました。実際の走行においても車両に大きなトラブルはなく、次戦の新城ラリーに向けた課題もいくつか見つかり、良いラリーになったと思います」
ドライバーの眞貝知志は「今回のラリーに向けて、短期間でラリーカーを修復してくれたチームに感謝しています」とする。
「走り始めてすぐにクルマが完璧な状態に戻っていることを肌で感じることができましたし、丹後ラリーで洗い出された課題に対するセットアップ変更も当たり、無理せず走らせていても良いタイムを出すことができました」
「ターマック路面でもライバルのR規定車両と十分に戦えることがわかり、あらためてTGR Vitz GRMN Rallyの高いポテンシャルを感じています。細かい部分で改善すべき点はまだたくさんありますが、クルマは確実に良くなっていますので、次戦の新城ラリーが本当に楽しみです」
次戦のJRCはいよいよ最終戦。トヨタのお膝元である愛知県・新城市を舞台に行われる『新城ラリー2018』だ。
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