ホンダの山本雅史モータースポーツ部長が、すでにレッドブルと共同での若手ドライバー育成プログラムが動き始めていることを認めた。
ホンダとレッドブルは来季からタッグを組み、レッドブル・ホンダとしてF1に挑むことが決まっている。つまり現在のトロロッソと合わせ、2チーム4台の”レッドブル・グループ”のチームが、ホンダのパワーユニットを使うということになり、その協力関係は非常に強固なモノとなるわけだ。
ホンダの山本部長は以前、レッドブル・ホンダの活動と並行して、日本人F1ドライバーの育成計画も協力して行うことを示唆。”レッドブルとホンダの育成ドライバーの交流”や、”レッドブルと共同でのF3テストプログラム”を行う可能性について言及していた。
この計画は、現状ではどこまで進んでいるのだろうか? それを尋ねると山本部長は、すでにF3のテストプログラムがスタートしていることをF1日本GPの現場で認めた。
「レッドブルと共同での育成プログラムは、今後実現していくと思います。ヘルムート・マルコ(レッドブルのモータースポーツ・アドバイザー)さんとの話は終わっていませんが」
そう語る山本部長だが、すでに今季のFIA F4選手権でランキング首位を走る角田裕毅が渡欧し、F3のオーディションテストを受けたと明かした。
「角田選手がハンガリーに行き、ダニエル・ティクトゥムやレッドブルの育成ドライバーらと共に、F3のオーディションというか、3日間のテストを行いました。そして非常に良い結果でした。ダン(ティクトゥム)とほぼ変わらない結果でした」
そう山本部長は説明する。
「マルコさんからも、『ユウキは良いね』と言っていただきました。そこから先はまだ進んでいませんけど、色々な形でお互いの良いところ、そしてプラスになるようなコラボレーションならば、私も積極的にやろうと思っています」
「マルコさんは非常に厳しいですから、私も勉強させてもらっています。非常に良い関係だと思います」
角田の他に、現在全日本F3選手権で活躍する阪口晴南も、今月末に渡欧してテストに挑む予定だったようだ。しかしこれについては、レギュレーションの関係上キャンセルになってしまったという。
なおホンダのドライバー育成の基礎、入り口とも言えるのが、鈴鹿サーキット・レーシング・スクール(SRS)である。ここでスカラシップを得たドライバーが、HFDP(ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)の一員になるというわけだ。
SRSを運営するモビリティランドの山下晋社長は以前、SRS改革の必要性を指摘していた。これについて山本部長に尋ねると、次のように説明した。
「SRSもテコ入れした方がいいと思います。今、協議をしています」
「今のSRSは鈴鹿サーキットが運営し、ホンダがサポートしています。鈴鹿サーキットが軸になるのは変わりませんが、その体制を見直し、もう少し我々(ホンダ)が関わっていこうと考えています」
「凄く厳しい言い方かもしれませんが、世界に通用するドライバーを育てるためには、世界を経験した優秀なドライバーを先生に起用しないといけないと思います。そのあたりを(モビリティランドの)山下社長とも話をして、来年、そして次のスクールに向けて議論しています」
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