F1日本GPでのペナルティについてマックス・フェルスタッペンとフェルナンド・アロンソがそれぞれ不満を述べているが、FIA F1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングがそれに対して反論、ペナルティを与えたのは妥当な判断だったと主張した。
フェルスタッペンは1周目のターン16で曲がり切れずにシケインをカットした後、コースに戻ってきたところでキミ・ライコネンにヒットした。フェルスタッペンは危険な形でコースに復帰したと判断され、5秒のタイムペナルティとペナルティポイント1を科された。
フェルスタッペン、“ばかげたペナルティ”に不満「これで罰を受けるなら、次からは迷わずコーナーをカットする」:F1日本GP日曜
レース後、フェルスタッペンはこのペナルティに不満を示し、安全にコースに復帰したと主張、コーナーカットでアドバンテージを得ることなく、できるだけ早くコースに戻ろうとしたと述べ、「5秒のペナルティだなんてばかげている」「あれで5秒ペナルティを受けるのなら、次は平気でコーナーをカットする」と発言した。
フェルスタッペンは、自分の前を走っていたバルテリ・ボッタスも同様にコーナーをカットしたにもかかわらずペナルティを受けていないとも指摘している。
こういったフェルスタッペンの発言に対し、ホワイティングは「そんなことを言うなんてばかげている」と述べたとCrash.netが伝えた。
「バルテリがミスでロックアップしたことは明らかだ。だが、ミニセクターのタイムを見ると、彼は0.5秒失っている。マックスとのギャップが0.5秒減ったのだ。彼はシケインをカットして前の位置を維持したわけではない」
「ドライバーは安全にコースに戻らなければならない。キミがあそこにいたのに、フェルスタッペンは彼を押し出した。スチュワードがああいう判断をしたのは当然のことだ」
■「アロンソが押し出されたのは事実だが、それによってアドバンテージを得た」とFIA
一方、アロンソは1周目、ランス・ストロールに押し出されてコース外を走ったことで5秒のタイムペナルティとペナルティポイント1を科された。スチュワードの声明には「カーナンバー14(アロンソ)はコース外に押し出されたことは明らかだが、その後シケインをカットしてからコースに復帰したことで、大きなアドバンテージを得た」と記されている。一方、ストロールは「アロンソと接触し、コース外に押し出した」と判断され、5秒ペナルティとペナルティポイント2を科された。
アロンソは、押し出されて行き場がなくてコース外を走ったにもかかわらず、ペナルティを受けたことに不満を示し、「F1がどれだけひどい状態か分かる」とFIAに対する批判的な発言を行った。
これに関してもホワイティングは、ペナルティを科すという裁定は正しいものだったと述べている。
「スチュワードは、フェルナンドがシケインをカットし、グラベルを素早く横切り、(ストロールの)前で戻ったことから、事実は明らかだと考えたのだろう」
「彼はコースを離れたことでアドバンテージを得た。それは間違いないと私も考える。一方スチュワードは、ストロールがフェルナンドを押し出したことも承知している」
「だが、フェルナンドは押し出されたからシケインをカットする権利を得たと考えることはできない。それによってポジションをゲインしてはならないのだ」
「フェルナンドがポジションを戻していれば、ペナルティを科さなかっただろう」
「もちろん、ストロールはフェルナンドを押し出すべきではなかった。そのため、スチュワードは両者に5秒ペナルティを与えた」
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