F1第17戦日本GPの決勝レースが行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウィンで今シーズン9勝目を飾った。
気温29度、路面温度40度というドライコンディションでレースがスタート。ポールポジションのルイス・ハミルトン(メルセデス)が蹴り出しの良いスタートでホールショットを奪った。後ろではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がバルテリ・ボッタス(メルセデス)に一瞬並びかけるも、ボッタスが2番手を守った。
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フェルスタッペンはシケインで止まりきれずにコースオフし、その隙をついてキミ・ライコネン(フェラーリ)が前を狙ったが、フェルスタッペンはやや強引にポジションを守った。後方からは8番手のスタートのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が攻防を繰り広げた両者に接近し、ライコネンをパスして4番手でオープニングラップを終えた。
なおフェルスタッペンはコースを逸脱し、安全ではない方法でライコネンの前でコースに戻ってしまったため、5秒のタイム加算ペナルティを科された。
トロロッソ・ホンダ勢は、ピエール・ガスリーはグリッドと同じ7番手で1周目を終えたが、ブレンドン・ハートレーはレーシング・ポイントフォースインディア勢に先行を許し10番手に後退した。
中団ではケビン・マグヌッセン(ハース)とシャルル・ルクレール(ザウバー)が接触。マグヌッセンはリヤタイヤがパンクしてしまい、ルクレールもフロントウイングなどを破損。両者は早くもピットストップを強いられた。だがマグヌッセンはフロアなどに負ったダメージが大きかったようで、9周目にリタイアとなった。
この接触により西ストレート、シケイン、メインストレートなど各所にバーストしたタイヤの破片やマシンパーツが飛び散ったため、セーフティカーが出動した。
8周目にレースが再開。ベッテルはターン1でフェルスタッペンに仕掛ける様子を見せるも、オーバーテイクには至らなかった。ベッテルはこの後スプーンコーナーでフェルスタッペンのインを突いたが、ここで両者は接触してしまう。ベッテルのマシンからは大きなパーツが飛び、スピンを喫してベッテルは最後尾までポジションを落とした。
17周目の終わりには、まずはライコネンがピットイン。ミディアムタイヤに履き替えたコースへ戻った。次にピットに向かったのはフェルスタッペンで、こちらは21周目を走り終えてソフトタイヤに交換した。
先頭を走るハミルトンは、レースの折り返しを前にペースをコントロールし始めたかのように見えた。彼は1分34秒台のファステストラップを記録したが、次の周にはボッタスがそのタイムを更新。さらにその次の周には再びハミルトンがファステストラップを記録するなど、まだまだ余裕があるようだった。
そのメルセデス勢はボッタスが23周目の終わりに、ハミルトンは24周目の終わりにピットストップを行った。彼らはふたりともミディアムタイヤに交換し、ポジションを変えることなくコースへ復帰。また入賞圏内の10番手まで戻ってきたベッテルは27周目の終わりにピットへ向かい、ライコネンとは異なりソフトタイヤに履き替えてコースへ戻った。
スーパーソフトタイヤでスタートしたトロロッソ勢は、レース後半までスーパーソフトタイヤのまま走行。ハートレーは29周を走り切ってソフトタイヤに、ガスリーはその次の周に同じくソフトに履き替えた。ただレース前半にスーパーソフトタイヤで走り続けてタイヤ交換を遅らせたことで、トロロッソのふたりがコースに戻った位置はハートレーが17番手、ガスリーが15番手と後方になってしまった。
35周目には、15番手からスタートしたダニエル・リカルド(レッドブル)が4番手、ベッテルが6番手までポジションを上げ、普段通りトップ3チームが上位6台を占める展開となった。
入賞圏内を目指すガスリーは順調にポジションを上げ、シャルル・ルクレール(ザウバー)をパスして10番手に浮上した。ルクレールはタイヤが厳しかったようで、その直後には2度目のピットストップを行った。ところがトラブルがあったようで、ルクレールは40周目にセクター2でマシンを止めてしまった。これでVSC(バーチャルセーフティカー)となったが、すぐに解除された。
レース後半に入ると、ソフトタイヤを履いて3番手を走るフェルスタッペンのペースが良く、終盤残り10周となる頃には、周回遅れに引っかかったボッタスの背後1秒以内にまで追いついた。この間先頭を走るハミルトンにはやはり余裕があったようで、終盤になってもファステストラップを記録。この頃にはボッタスとのギャップが10秒近く開いた。
ハミルトンはその差をギャップを縮められることもなく、残り2周になってもファステストラップを記録する速さを示し、完勝で今シーズン9勝目を挙げた。ボッタスがポジションを守りきり、2位に入賞。フェルスタッペンは何かエンジンに問題があったようで、ボッタスを捉えることができずに3位のままレースを終えた。
4位リカルド、5位にライコネンと続き、タイトルを争うベッテルは6位に。最終ラップには意地のファステストラップを記録した。
以下セルジオ・ペレス(レーシングポイント・フォースインディア)、ロマン・グロージャン(ハース)、エステバン・オコン(レーシングポイント・フォースインディア)、カルロス・サインツJr.(ルノー)までが入賞となった。最後の日本GPを迎えたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)は14位だった。
ガスリーはタイヤが厳しかったのか、残り3周の時点でサインツJr.にオーバーテイクを許してしまい11位。ハートレーも最後まで前を走るマシンに抑えられてしまい13位と、トロロッソは惜しくも入賞とはならなかった。
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