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スポーツ 2018.10.5

インタビュー:期待の若手ルクレール、鍛えた精神力を武器に初の鈴鹿に臨む|F1日本GP

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 アルファロメオ・ザウバーの一員として、今季F1デビューを果たしたシャルル・ルクレール。アゼルバイジャンGPの6位をきっかけにシーズン序盤から印象的な活躍を見せ、来季からキミ・ライコネンに代わりフェラーリのシートに座る大抜擢を受けた。

 そんな彼に、ルーキーシーズンの感想や彼の武器について訊いた。

    トロロッソ代表「スペック3のホンダPUを投入したからにはQ3進出を」

--いま最もホットなドライバーのシャルル・ルクレール。どうですか、注目されるのは?

「みんなが僕がこれからどうなるか期待してくれていることに興奮している。現時点ではすべてのことが順調に進んでいて、僕にとっては最高の状況だ」

--レース経験が余り長くないし、F1に関してはたった1年。でも、この1年で多くのことを学んだわけですよね。

「F1の週末はとにかく忙しいということが分かった。だから、自分のやるべき事にしっかりとフォーカスを当てなくてはいけない。特に、技術的なことに対してはひとつとして間違ったことは許されず、クルマの性能が正しく発揮出来るような方向を見つける必要がある。そのやり方は本当にしっかりと学んだ」

--若く経験が少ないのに、そういうことが出来るということに驚いています。

「精神的なキャパシティーによるんだと思う。僕は長いあいだ精神面を強くするトレーニングを受けてきた。集中の仕方、リラックスの仕方等を訓練してきた。精神的に強くなければF1では働けない。プレッシャーによって精神的に壊れるのは本当に簡単で、そうなれば実力を出すのは困難だ。だから言ったように精神面のトレーニングを繰り返し、いまは精神的にとても強くなったと言うことが出来る」

--どういう訓練をするのですか? ちゃんとしたトレーナーがいるのですか?

「最初にフォーミュラ・メディスン(※)へ行って、それからフェラーリのアカデミーでは精神面を見てくれるコーチについてトレーニングをこなして来た。F1ドライバーは全員が才能に溢れており、差が出るとしたら自分の才能をどこまで出せるかによる。誰もがどうやれば最高のラップを走ることが出来るかを知っているが、コース上でその力が出せるものがトップドライバーで、それは根本的な素質だと思う」

(※)リカルド・チェッカレリ博士が運営するドライバーの精神的・肉体的トレーニング・センター。医学療法に基いて組まれたプログラムによって様々な角度からドライバーをケアする。多くのF1ドライバーがトレーニングを受けている。

--フェラーリ・アカデミーのプログラムはどういうものですか?

「若いうちからF1ドライブに対応できるようなプログラムを組んで、しっかりと訓練をする。フェラーリのシミュレーターがまず重要な訓練。次に肉体を鍛えるフィジカル・トレーニング、また前述したようにメンタル面の強化を行う。これらはどれひとつ欠けてもF1ドライバーとしては通用しない。僕は精神面が弱かった。特に10年前はどうしようもなかったが、いまは強くなったと言える」

--F1は予想通りの世界でしたか? 来てみて分かったことは?

「フェラーリのアカデミーでトレーニングをしたおかげで、F1には良いイメージがあった。アカデミーのドライバーはいくつものF1グランプリに連れて行ってもらい、そこで良い感触は得ていた。週末がこれほど忙しいとは実際にここに来るまで分からなかったけど、僕は自分の仕事が好きだから大丈夫だよ」

--F1の運転の運転に関してはどういう感想を持っていますか? 中にはF1は色んなデバイスが入っており、F2なんかより運転が楽だという人がいます。

「その意見には賛成しないな。F1はトラクションコントロールのような運転を助けてくれるシステムが搭載してあって楽だという人もいるが、それはまったく違う。そういうシステムは運転を助けてくれることはない。20年前に右手でギアチェンジをしなければいけなかった時と比べるとさすがに楽になっているかもしれないが、現在はレース中にクルマのセッティングを変えるためにステアリングのボタンを操作しなければいけない。レースをしながらこうしたセッティングの変更を行うことは、本当に難しい」

--F1にKERSが採用されてからハイブリッドカーになったので、F1の運転はより慎重になったのですか?

「現在のF1はKERSが搭載されており、言わばハイブリッドカーだ。そうしたデバイスのまったく着いていないF2と比べると、運転のやり方が異なる」

--プレイステーションのゲームみたいですか?

「それは違う。全然違うよ。F2と比べて違うのはドライブ中にエネルギー回生ステムなどの調整をステアリングのボタンで行う必要があったりすることだ。とにかく忙しい」

--2019年はフェラーリへ移籍し、キミ・ライコネンのいなくなるシートに座ります。

「凄いチャンスをもらって非常に嬉しく思っている。新シーズンが始まるのを待ちきれない思いだ。ライコネンの後に座るというのは大きな責任を負うということでもある。彼の才能や実績は誰もが知っていることで、後釜は必ず比較される。それゆえ緊張もあるが、正直いって緊張より楽しみの方が大きい」

--ライバルやヒーローはいますか?

「ライバルは一緒にレースをしている全員。ヒーローは紛れもなくアイルトン・セナ。彼は僕が生まれる前に亡くなったので会ったことはないが、彼の映画を観たり、仲間から話を聞いて憧れていた」

--今年1年ザウバーで走ったが、チームメイトは若いエリクソン。来年はフェラーリに移って経験豊富なチャンピオン、セバスチャン・ベッテルと走ることになります。

「凄いチャンスだと思う。F1僅か2年目にチャンピオン・ドライバーとチームを組めるのだから、とにかく彼から多くのことを学べると期待している。今年のチームメイトであるエリクソンだって僕よりF1の経験は長い。だから彼から多くのことを学んできた」

--チャンピオン・ドライバーと一緒のチームになると、新人には苦労がつきまといそうです。メルセデスでボッタスがハミルトンに対して順位を譲るようなことがありましたが、同じ様なことが君の身の上に起こるかもしれません。

「その時になってみないとわからないが、ある程度のことは我慢できる。でも、そういうことが起こらないようにする速さを身につけることが重要だと思っている。セバスチャンとは色々喋って、彼が僕を歓迎してくれているのもわかった」

--鈴鹿サーキットは初めてですか?

「初めてだ。走ったことのあるドライバーはみんな素晴らしいコースだと言い、特にセクター1はスペクタクルだと言う。シミュレーターで走ったが、今週末に実際に走ってその凄さを実体験したい」

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(motorsport.com 日本版 赤井邦彦)

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