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”最後の鈴鹿”をじっくりと噛みしめるアロンソ「鈴鹿はファンを含め、すべてが特別」|F1ロシアGP

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”最後の鈴鹿”をじっくりと噛みしめるアロンソ「鈴鹿はファンを含め、すべてが特別」|F1ロシアGP

 2019年限りでF1を離れるフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)。彼は、おそらく最後になるであろう鈴鹿サーキットでのレースを、存分に楽しむつもりだと話した。


 全21戦で争われる今シーズンのF1も、今週末の日本GPを含めてあと5レース。今季限りでF1参戦を停止すると発表し、これが事実上のF1引退になると示唆しているアロンソは、これがおそらく鈴鹿での最後のレースになるだろうと語り、熱烈なファンの集まる日本でのレースを堪能するつもりだと話した。

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「オースティンやおそらくブラジルの方が、ここ鈴鹿よりも全体的に良いチャンスがあると思う。だから結果という意味では、残りの5戦の中でベストというわけではないだろう」


「だけどファンや雰囲気という意味では、素晴らしい週末だ。僕がF1にいる17年間、ここではずっとそうだったし、F1に来る前にカートのワールドカップで鈴鹿に来た時もそうだった。日本はファンが特別だから、いつもレースを楽しむことができる国なんだ」

「ここはすべてが特別だ。これが最後の鈴鹿になるだろうから、今週末をしっかりと楽しむ準備ができている」

 トヨタの一員として世界耐久選手権(WEC)に参戦しているアロンソは、来週末に富士6時間レースを控えており、日本で連戦することになる。

「幸い、来週末にはWEC富士があるからファンと楽しむことができるし、富士もまた特別なレースになるだろう。何れにしても最高の週末のひとつになるはずだ。引退するかどうかにかかわらず、全てのドライバーは鈴鹿でレースをするのが大好きなんだ」

 これまでのF1キャリアにおいて鈴鹿での最高の思い出を訊かれると、アロンソはルノー時代に優勝を飾った2006年のレースを挙げた。この年は、2005年にチャンピオンを獲得したアロンソと、”皇帝”ミハエル・シューマッハー(フェラーリ)が互角の新旧王者対決を繰り広げていた。前戦中国GPで両者は同点に並んだものの、日本GPで対照的な結果に終わったことで、アロンソが2年連続のタイトルを決める上で重要なレースとなった。

「2006年だね。ここで優勝できたし、チャンピオンシップの上でも意味があった。8コーナーでミハエルにエンジントラブルがあって、止まっている彼のマシンを見たときは純粋に嬉しかったよ」と語ったアロンソ。

 鈴鹿でシューマッハーを倒し、世代交代を体現して見せた。その彼も、ついにF1を離れることになる。世代を象徴するドライバーであった彼に、今後のF1がどうなるか、どうしていくべきかを訊くと次のように答えた。

「再び、このスポーツを面白いものにする必要があると思う。僕は水曜日、(SNSに)2005年の動画を投稿したんだけど、それに3000件もコメントがあった。『これこそが、私が愛したF1であり、今はないものだ』とね」

「だから、僕が今のF1を批判しているんじゃなくて、それが今のF1に求められていることなんだ。今はトップ3チームのうち1台がグリッド最後尾からスタートしても、トップ6でフィニッシュできる。どんなドライバーが乗っても、7番手以下を周回遅れにできるようなマシンなんだ」

「V10やV8エンジンのサウンドも恋しい。戦略の創造性やマシンによって異なる燃料搭載量、タイヤ開発競争などを僕たちは失った。ブリヂストンのウエットタイヤは本当に素晴らしかったし、ドライのミシュランタイヤもものすごかった。だから決勝で何が起こるか分からないという感覚があった」

「2021年までにFOMが考えている変更の大部分は、より面白いF1に戻るためのものであり、F1がはるかに良くなると確信している。来年の規則変更はフロントウイングなどのマイナーチェンジだから、あまり大きな影響はないと思うけど、将来的には問題ないと思う」

「なぜなら、(F1オーナーの)リバティ・メディアや改善に取り組んでいる人たちは、同じビジョンを持っていて、何かをやらなければならないと分かっているんだ」

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