つまずきはスタートから始まった。17番グリッドのピエール・ガスリーがスタートで出遅れたのだ。
「回転が若干、足りなくて、クラッチをつないだ瞬間に失速して、アンチストールが作動しました」(田辺豊治F1テクニカルディレクター)
優勝をハミルトンに譲ったボッタス「チームにとって理想的なリザルトだが、僕にとっては辛い結末」:F1ロシアGP日曜
クラッチをつなぎ直してスタートしたガスリーだが、いきなり最下位に転落した。
3周目、最後尾からスタートして19番手を走行していたブレンドン・ハートレーがピットイン。ハイパーソフトからソフトにタイヤを交換してコースに復帰した。
「僕たちはちょっと大胆な戦略にチャレンジして、このソフトタイヤでチェッカーフラッグまで走る予定にしていたんだ。ロングランでタイヤの持ちとペースは良かったから、この戦略はうまくいくと思っていた」というハートレーだが、コースインした直後の最初のブレーキングとなる2コーナーで止まりきれずにスピンしてしまう。
「ブレーキペダルが完全にフロアについてしまい、リヤがロックしてしまいスピンした」というハートレーはその周にピットインして、そのままマシンをガレージに入れてリタイアした。
一方、チームメイトのガスリーもほぼ同じタイミングで、4コーナーで派手にスピンしていた。
「レースのスタート時からブレーキペダルが変な感じで、あの周に突然悪化した。3周目のターン4でブレーキを踏んだらペダルが完全に底をついてしまい、フロントブレーキがなくなってリタイアすることになった」(ガスリー)
現在のF1マシンのブレーキは、リヤがBBW(ブレーキ・バイ・ワイヤ)によって、従来のブレーキとMGU-Kによる運動エネルギー回生システムの2つのブレーキを協調制御している。
ただし、今回のトラブルは「BBW(ブレーキ・バイ・ワイヤ)は正常に働いていました」と田辺TDが言うように、BBWの問題ではなく、単なるフロントブレーキの機械的なトラブルだったようだ。
早々にリタイアしたロシアGPのトロロッソ・ホンダ。この悔しい思いは、次の日本GPにぶつけてほしい。
「ホンダにとって鈴鹿はホームレースですから、緊張感が高まっています。鈴鹿は日本人だけでなく、多くのドライバーや世界中のF1ファンから愛されているサーキットです。それはコースレイアウトの素晴らしさだけでなく、ファンの皆様の熱い声援があるからだと思っています」
「ロシアGPの金曜日に投入した新しいスペックは残念ながら、予選とレースでの使用は見送ったのですが、日本GP投入までには準備を整えて、トロロッソのスタッフにも協力していただいて、何が何でも鈴鹿に投入したいと考えています」(田辺TD)
ロシアGPは終わった。いざ、鈴鹿へ。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
ホーナーの行為を告発した女性従業員がFIAに対し正式な苦情申し立て。レッドブル社は告発を却下、女性は停職処分に
岩佐歩夢がSF開幕戦で無線交信に英語を使っていた理由「日本語での交信に違和感」 レポートも日本語と英語が混在……まるで”ルー”?
急遽STANLEY CIVICをドライブした岩佐歩夢。初GT500の感想は「想像よりもハコ車だった」
【角田裕毅を海外F1ライターが斬る:第1/2戦】首脳陣の思惑が交錯する重要なシーズン。まずは上々のスタートを切った
【MotoGP】ホンダのサテライトチーム活用策の一例? 本家レプソル・ホンダが使えないマルケジーニ製ホイールをザルコが実験
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?