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スポーツ 2018.9.29

トロロッソ・ホンダF1密着:パワーサーキットのソチで初日トップ10に入る速さを発揮、新PUに手応え

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 ホンダの新パワーユニット『スペック3』が、ソチ・オートドロームを疾走した。

 とはいっても、いきなり全開だったわけではない。パワーユニットはハードウェアだけで走るわけではない。電子制御でコントロールしているソフトウェアを調整しなければならないからだ。

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 もちろん、ベンチの上でテストでもソフトウェアは調整されているが、実際に車体に搭載してコースを走る実走行は、ベンチ上とは異なる。外気温や湿度が異なるからだ。したがって、最初のフリー走行ではそのあたりをチェックしながらの走行となった。


「忙しい一日でした。まず新品のエンジンを走らせる際には、さまざまな確認事項を行わなければなりません。したがって、最初の走行では実際のコース上で走らせ、セッティングとキャリブレーションを最適化することに集中しました」(田辺豊治F1テクニカルディレクター)

 新品のエンジンのチェックが終わったら、今度はそのスペックの性能がベンチ上のテスト同様に、実走行でも出ているのかを確認しなければならない。

「スペックの特性や挙動がダイナモと同様なのかどうかを確認しなければなりません。したがって、新スペックでしかも新品パワーユニットを投入したときの初日というのはいつも忙しくなります」(田辺TD)

 そんなトロロッソ・ホンダのスタッフがこの日、心臓が止まりそうになる瞬間があった。それはフリー走行2回目が始まる直前のことだった。ピエール・ガスリーの車体の下に液体がこぼれていたのだ。


「ドキっとしました。床に油脂系の液体がこぼれていたので、慌ててエンジンオイルやギヤボックスオイルをチェックしましたが、どこにも漏れは確認されなかったので、コースインさせても、データ上に異常は発見されず、結局、問題は何もありませんでした」(田辺TD)

 そのガスリーは午後のフリー走行で8番手をマーク。
「クルマが良かっただと思います。すべてはパッケージですから。今日は本当に調子が良かったんだと思います」と田辺TDは謙遜したが、スペック3に手応えを感じていることは間違いない。

 それは予選の戦い方について、「明日はQ1だけ少し走っておしまいですか?」と尋ねると、少し戸惑った表情をした後、こう言って笑った。

「うん? あっ、そうか、グリッドペナルティがあるんですね。Q3へ進出する気満々でした。予選でどーん、行きたいところですが、それは鈴鹿にとっておきます」

 パワーサーキットのソチ・オートドロームで、スペック3は実力でトップ10に入る速さを、初日から披露していた。

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(AUTOSPORT web )

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