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スポーツ 2018.9.27

プレマ・セオドール・レーシング 2018ヨーロピアンF3第8大会ニュルブルクリンク レースレポート

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ミック・シューマッハー。3連勝達成!
タイトル争いは3点差で最終戦へ!

予選1
 フリープラクティス(FP)の段階から好調な流れに乗ったプレマ・セオドール・レーシング。1回目の予選(Q1)ではFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)ドライバー #10 ロバート・シュワルツマンが今季2度目のポール。それに遅れることわずか0.047秒差の2番手に、連勝の波にのるメルセデスのブランドアンバサダー、#4 ミック・シューマッハーが続く。

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 前戦までの戦いで完全に一皮剥けたシューマッハーはシリーズランキングもチャンピオンを狙える位置にまで急浮上。そして何よりも完璧に戦い方をマスターしたシューマッハーは、まさに“皇帝”ミハエルのDNAを持つ、新世代のスピードの貴公子としてその実力を示してきた。

 予選のトラフィックにはまってしまい思うようなラップを取れなかった#7 ラルフ・アーロンが5番手。このところやや失速気味のふたりのFDAドライバー、#8 マーカス・アームストロングと#1 ジョウ・グァンユー(周冠宇)はFPからマシンに手を焼き、それぞれ8番手、11番手という優勝争いをするにはやや苦しいポジションとなった。

レース1
 スタートは1コーナーに対してアウト側のシュワルツマンとイン側2番手のシューマッハーにすべての視線が注がれた。シグナル・ブラックアウトで全車スタート。シュワルツマン・シューマッハーともに素晴らしいスタートを切ったが鋭角的に右へターンするレコードラインをシューマッハーは完璧に抑え、結果的にややアウト側をトレースしたシュワルツマンはレコードラインから大きく膨らんでしまい、このレース1そのものを決定付けてしまった。
 
 そしてレースの焦点はトップを行くシューマッハーとレッドブルJr.の#27 ダニエル・ティクタム(モトパーク)のポジション、それはチャンピオンシップの行方を意味していることから争いに注目が集まった。
 
 セーフティカー(SC)とイエローが交互に出るような忙しいレースとなったが、シューマッハーはそのまま逃げ切り優勝。ポールからの優勝こそ逃したものの、ルーキードライバーとしては驚異的なパフォーマンスを見せたシュワルツマンがこれに続きプレマ・セオドールのワン・ツー・フィニッシュとなった。
 
アーロンはスタートポジションと変わらぬ5位でフィニッシュ。次いで6位にアームストロング、7位にはグァンユーと予選での不振をやや挽回する結果となった。

予選2
 レース1後に行なわれるQ2。ベストタイムがレース2、セカンドベストがレース3のグリッドを決めるこの予選で、シューマッハーはあっさりと連続ポールを奪取。
 
 好調なシュワルツマンも連続のセカンドグリッドを獲得してみせる。アームストロングは4、5番手、アーロンが6、7番手、そして明らかに中盤戦での勢いが消えてしまったグァンユーが両レースともに9番手となってしまった。

レース2
 レース1とは逆の位置に付けたシューマッハーとシュワルツマン。最初のレースではこのコースのセカンドポジションの優位性を活かしたシューマッハーだが、レース2では相手にそれはさせじとブレーキングの開始ポイントギリギリまでイン側にラインを寄せ、レース1で自分の取った作戦をシュワルツマンには取らせないという、シューマッハーの勝負師としてのクレバーさが際立つスタートとなった。
 
 シューマッハーはそのままトップを維持したまま周回を重ねる。シリーズポイントトップのティクタムに迫るシューマッハーと、なんとかそれを引き離したいティクタムのポジション争いに興味は集まる。
 
 シュワルツマンはSCの度にシューマッハーの背後に着けるものの、リスタートで引き離され、逆転には及ばずの2位。終始ティクタムの背後からプレッシャーを掛け続けていたアームストロングはレース終盤にやや水をあけられて4位。残念ながら表彰台に届かず。
 
 シリーズ前半のパンチの効いた走りがなくなってしまったかのようなアーロンがレース1と同じく5位。グァンユーに至ってはポジションをひとつ上げただけの8位に留まった。

レース3
 DTMが終わった後の最終レースはレース結果よりもシューマッハーのポイントランキングがどうなるかに興味が注がれた。レース2終了時点でトップを行くティクタムに6ポイント差だったシューマッハーは、レース3でもポール・トゥ・ウィインを決めてハットトリックを達成!
 
 シリーズトップのティクタムにわずか3点差まで詰め寄り、タイトル争いは次戦のレッドブルリングと最終戦のホッケンハイムへと持ち越された。
 
 このレースでもシュワルツマンが2位と気を吐き、全戦表彰台を決め、さらにルーキークラスでは圧倒的な強さでチャンピオンに王手を掛けた。その他、アームストロングは5位、アーロンが8位、グァンユーが10位とこちらは完走を果たしたののタイトル争いからは決定的な遅れとなり、チャンピオン争いは残りの2ラウンド6レースでシューマッハーとティクタムのふたりに絞られた。

#1 ジュウ・グァニユーのコメント
「予選で2セットのタイヤを使いました。1セット目は良い感触でしたが、2セット目がウォームアップの段階でおかしいと感じ、グリップがまったくありませんでした」

「プッシュしてもこんな状態ですから、マシンそのものは悪くないのですが手の施しようがありませんでした。もともとミサノのペナルティがあったのでQ1は捨てて、Q2に集中していました」

「レース1で15番手から入賞圏内に入れたものの、その後のQ2は大変でした。総じて言うのなら、それは『ついてないウイークエンド』その一言です。何とか日曜日には挽回できる事を期待したいんだけど……』

「結果から言うと大変なウイークエンドでした。日曜日のレースで何とかポイントを獲得したけれど何かが足りない。次のレッドブルリングで挽回します」

#4 ミック・シューマッハーのコメント
「FPの段階でトップタイムでした。その流れでレース1、2番手のタイム。過去3ラウンドで良い結果を出してたので、その良い流れを維持することに集中しました」

「レース1のスタートは良かった。すぐにリードをとれたよ。その後、できる限りタイヤをセーブした。もちろんレースに勝ててとてもうれしいです。この25点が僕をシリーズランキング2位にまで押し上げたからね。ポールを獲った次のレースも楽しみだよ!」

「本当に素晴らしいクルマでした。これ以上、うれしいことはないです。チームも本当に素晴らしい! 最大の力を出し、3連勝を叶えることができた。自分は良いスタートを切ったし、リスタートもうまくいき、シュワルツマンともベストな距離をとれた。ここがポイントだった。次のレッドブルリングが楽しみです」

#7 ラルフ・アーロン
「プラクティスで少しセットアップを変えてフィーリング的には良い方向に向かっていたと思いますが、2セット目の交換とピットから出るタイミングが悪く、トラフィックにはまってしまいました。そう言う状況だったので5番手スタートも悪くはないとは思います」

「レース1は良いスタートを切ってP3まで上がった。けれど自分にはそれを維持するペースがなくP5に下がってしまった。残念でした。その後のQ2も思い通りにいかず、多くのプレッシャーを感じながら戦わなければならなかった」

「本当にタフなウイークエンドでした。ブダペストやシルバーストンの時と同じ問題が出て……。でも良かったのはそんな状況でも24ポイントも獲得した。最後までプッシュ続けます。次のレースに向かって改善していきます」

#8 マーカス・アームストロング
「ついてない日だな、と思いました。エンジン交換をしてプラクティスに出たのでグリッド降格のペナルティから逃れられない。走行も少ししかできなかった」

「その他、1セット目のタイヤは良かったのに、2セット目はまったく別のフィーリング。レース1に向かう段階で最大の宿題となってしまった。挽回するにはQ2、Q3も最大限に戦わなければあとがないと思った」

「18番手スタートでの6位は悪くなかったと思います。T1で11ポジションも上がったしね。理由は分からなかったけどね。Q2で四番手、セカンドベストは五番手でした。パーフェクトじゃないけどがんばってポイントゲットします」

「マシンはは前日よりは良くなった。最終レースで良いスタートしたけど結果的にアウトサイドを走らなければならなかった。逆に良くないスタートをした方が良い結果を出せたかもね」

「全体的に理想的なウイークエンドではなかった。でも進まないといけないし、まだ残りのレースは6戦もあるからね」

#10 ロバート・シュワルツマン
「ノリスリング以来のポールでした。このQ1はスタートからプッシュし続け、最後に良いタイムを叩き出せました。レースに集中して良い状況を続けられると思っていました」

「自分はスタートとSC後の再開でミスをした。スタートではミックに抜かれて距離を取られ、レース再開の時は自分がいたセカンドポジションを守るのに必死だった。クルマはレースペースが良かったので、ミックとの距離が近くなったけどそれ以上のことはできなかったよ。でも2位という結果は悪くなかった。もっとスタートの練習をしないとね。レース2、レース3を楽しみにしてます」

「僕のウイークエンドは思った以上に良かった。チームは僕たちに速いクルマを用意する為に時間を掛けている。ミックと比べ、僕はまだ足りない部分がある」

「逆にそこが理解できている彼は勝てた。僕はレース2でデグラデーションでティクタムに追いつかれて大変だった。レース3では #39 アレックス・パロウ(ハイテックGP)と距離を取ることに必死だった。けれどそのどちらも乗り切ったのでうれしいです」

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