MotoGP第14戦アラゴンGPで今シーズン6勝目となる優勝を飾ったレプソル・ホンダのマルク・マルケスは、決勝レースでリヤにソフトタイヤを履くというギャンブルに出たが、これがアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に勝つための唯一のチャンスだったと話した。
タイヤマネージメントが極めて重要になるモーターランド・アラゴンでは、マルケスを含む大半のライダーがFP4ではリヤにハードタイヤを履いて走行し、同様のセットアップで決勝レースに臨むものと思われた。
アラゴンGP決勝:マルケスが逆転優勝。ドヴィツィオーゾとの一騎打ち制す
しかしマルケスは、リヤにソフトタイヤを使用することを選択。彼は、これが優勝をかけて争うための唯一の方法であると感じたのだという。
「今朝起きて、『OK、今日はリスクを取ろう』と思ったんだ」
ドゥカティ勢の3連勝を阻止したマルケスは、そう話した。
「ウォームアップ走行では、あまりフィーリングが良くなかったけど、プッシュした。そこで、どうして自分がクラッシュしたのかを考えた」
「僕たちはサンティ(ヘルナンデス/クルーチーフ)やスタッフと話し合いをした。僕は彼に『リヤにソフトタイヤを履きたい』と言ったんだ。そうしたら彼も僕に、それに賛成する気持ちもあると言ってくれた」
「それからチーム内でHRCと一緒にミーティングや議論を始めた。というのも今週末は、僕は気温の高くなった午後にソフトタイヤを履いて走行していなかったからだ。でも僕はこのタイヤを信じて、マネージメントできると言った」
「ハードタイヤの感触は良かったけれど、僕のライディングスタイルでは、特にコーナーの進入で(タイヤを)うまく機能させられないと感じた。これがドヴィ(ドヴィツィオーゾの愛称)と戦うための唯一の方法だった」
「長いことトップでレースを終えることができていなかったので、今日の優勝にはとても満足している」
「ここでは大きなチャンスがあるだろうと分かっていた。週末を通して僕には速さがあったが、ドヴィは非常に速くて最強のライダーだった」
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