フェラーリF1チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネはシンガポールで、新加入のシャルル・ルクレールとは2019年から4年間の複数年契約を結んだことを明らかにした。
フェラーリはルクレールの活躍に期待を寄せている。モナコ出身で現在20歳のルクレールは、フェラーリにとっては、1961年のF1イタリアGPに当時19歳のリカルド・ロドリゲスがスポット参戦して以来、最も若いドライバーとなる。
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一時期はフェラーリがキミ・ライコネンとの契約を延長するという噂も飛び交っていたものの、先日死去したフェラーリの元会長、セルジオ・マルキオンネによって当初進められていたルクレールとの契約の履行が、シンガポールGPの期間中に最終確認された。
そのため、ライコネンがザウバーF1に移籍、ルクレールとの間でシートが交換される形になる。
アリバベーネは「今回のような、特にドライバーにまつわる選択をする場合、短期的な見通しだけでなく、長期的な見通しにも目配りをすることが必要だ」と語った。
「長期的な見通しとは、来年に限らず、チームの将来に関することだ。若い才能をチームとしてどう伸ばしていけるのか、そして将来そのドライバーに対してチームが何を期待したいのか、といったことを考慮していく」
アリバベーネは、ルクレールとの契約について、ライコネンの努力を検討の対象から外すためではなく、あくまでもチームの将来を考えた上での決定だと語る。
「今回の決定と私のキミに対する敬意とは何の関係もない。ひとりの人間としてもドライバーとしても、私は彼を非常に尊敬している」
「ただ、チームの将来を考えたときに、我々はチームにとってもキミにとっても正しい選択をしたと思う」
「私は、2016年11月にフェラーリ・ドライバー・アカデミーに加入するシャルルと最初の契約を交わした。その契約書で我々はすでに、F1における彼の将来設計を描き、それに関与してきたのだ」
「だから、今回のシャルル・ルクレールの加入は驚きでも何でもない。彼は現在のF1における才能あるドライバーのひとりだ」
「ありがたいことに、シャルルとは我々がその成長を支えながら今までともに歩んできた。彼には自分のキャリアを、少なくとも2022年シーズンまではこのまま我々と続けていってほしい」
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