フェラーリ有利を考えられていた今年のF1シンガポールGP。事実、金曜日のトップタイムはキミ・ライコネンが記録し、フリー走行3回目(FP3)でもチームメイトのセバスチャン・ベッテルが、後続に0.5秒の差をつけて首位だった。
しかし予選では、メルセデスのルイス・ハミルトンが驚きのアタックラップを披露し、ポールポジションを獲得した。ベッテルは3番手、ライコネンは5番手に終わった。
”魔法の1周”PPのハミルトン、超絶ラップは「自分でも信じられない」
「タイヤを作動させることができたが、それは僕らが望んでいたようなものではなかった。この週末、どの時点よりも難しかったのは確かだ」
「それは奇妙なことだったが、時にはそういうこともある」
「こういうポジションになったという結果は、あまり良いことじゃない」
ライコネン曰く、今回のシンガポールGPは、予選を迎えるまでは非常にシンプルだったという。そのため、FP3の後マシンに変更を加えることなかった。そして最終結果について「僕は少し驚いた」と語った。
「週末がどう進んできたかを見てみると、それはとても簡単なモノだった」
そうライコネンは語る。
「すべてがスムーズだった。それが、僕が驚いた理由だ。正直言って、コンディションはうまく行っていた週末と比べて、異なるモノではなかった」
「予選で期待通りではなかったのは、初めてのことではない。しかし、その時点でできることはあまりない」
ライコネンは、マシンの挙動に大きな変化はなかったものの、フェラーリがポールポジションに挑むのを阻止するのに十分だったと信じている。少しの変化でも、シンガポールのコースでは、「突然0.5秒速くなることがある」というのだ。
「このようなサーキットでは、自分が望むモノと正確に一致していることが基本だ。ここには多くのコーナーがあり、そして1周が長いからだ」
そうライコネンは語った。
「ひとつのコーナーで0.05秒失う。そういうことがいくつかのコーナーで起きてしまうと、突然0.3~0.4秒失ってしまうことになる」
「ここはとても難しい。悪いアタックではなかった。でも、それまでのようには簡単じゃなかった」