メルセデスのモータースポーツ活動を統括するトト・ウォルフが、エステバン・オコンをめぐるルノーとマクラーレンの対応に怒り心頭だ。
シンガポールGPの金曜日、ウォルフは思いのたけを英スカイスポーツTVのインタビューでぶちまけた。
「彼ら(ルノーとマクラーレン)はいったん、エステバンを採用すると約束しておきながら、簡単にそれをひっくり返した。まともな勇気を持ち合わせない、卑劣漢としか言いようがない」
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ウォルフがそこまで怒るのは、メルセデス育成ドライバーの筆頭であるオコンが、コース上で着実に実績を残しているにもかかわらず、2019年シーズンのシートを失う可能性がきわめて高いからだ。
しかもそれは、ルノーとマクラーレンのせいだというのだ。
「7月から8月にかけてこの世界で起きたことは、いま思い返しても信じがたい。誰もが政治的に暗躍し、ウソと隠しごとがはびこった」
そう言ってウォルフは、その間に起きたことをこう説明した。
「7月にはエステバンに対して、ふたつのオファーと契約が交渉のテーブルに載っていた。あとはどちらを選ぶか、という作業だけのはずだったんだ」
ひとつはルノーで、カルロス・サインツJr.がマクラーレンに移籍するのに伴い、オコンはニコ・ヒュルケンベルグのチームメイトに抜擢されるはずだった。
ところが突然ダニエル・リカルドが割って入り、この話はなくなってしまう。
そしてもうひとつのマクラーレンはもっと具体的で、ファクトリーでのシート合わせまで済ませ、契約締結寸前の状況だった。
しかし、ランド・ノリスをトロロッソ・ホンダからF1デビューさせようとしていたマクラーレンは、同チームから拒絶されてしまう。そのためノリスを自チームで昇格させることを決め、必然的にオコンは押し出されてしまったのだった。
「このままではエステバンは、来季のF1に乗れない可能性が高い。しかし彼は将来のF1を担うスター候補だ。最後までメルセデスが面倒を見続ける」
一部ではライバルチームへの移籍をたやすくするために、メルセデスとの契約を解除するとの観測も出ていた。しかしウォルフは、完全否定だ。
「エステバンとの契約を解除する?100万年後でも、あり得ないね。なぜなら彼は近い将来メルセデスに乗り、タイトル争いをするからだ。エステバンを選ばないという愚かな選択をした人々は、その時必ず自分の決断を後悔するはずだ」
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