9月14日、WRC世界ラリー選手権第10戦ラリー・ターキーのデイ2が行なわれ、3台のトヨタ・ヤリスWRCを送り込むTOYOTA GAZOO Racing WRTはヤリ-マティ・ラトバラとオット・タナクが総合4番手、5番手に。ライバルを1台挟んだ7番手にエサペッカ・ラッピがつけている。
8年ぶりの開催となるラリー・ターキーの競技2日目は、サービスパークのあるマルマリス北西の山岳地帯で合計6本のSSで争われた。このデイ2は4日間のラリー中もっとも距離の長いステージを含み、その合計距離は今イベント最長に。
また、コースが非常に荒れた未舗装路であることからクルマとタイヤに高い負荷がかかり、その影響を受けて波乱が起きることが予感された。
そんななか、3台のヤリスWRCは全車がトラブルなく6本のSSを走破。経験豊富なラトバラはベテランらしい安定した走りをみせ徐々にポジション上げていくと、最終的にトップと16.3秒差の総合4位で競技2日目を終えた。
また、前日3番手となったタナクは午前中こそ掃除役となる早い出走順に苦しめられたが、この日最終ステージのSS7で今大会初のベストタイムをマーク。ラトバラに次ぐ総合5番手でデイ3を迎える。
一方、一日を通して苦しい展開となったラッピは、サスペンションの変更が裏目に出るなど噛み合わない走りが続いた。しかし、デイ2最後のSS7ではリエゾン区間で調整を行なったことが功を奏しタナクとステージ・ワン・ツーを達成。総合7番手から明日の巻き返しを図る。
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■マキネン、荒れた路面のラリーでは「あらゆる可能性が残されている」
「今日は非常に厳しいコンディションに直面することとなったが、それでもヤリスWRC全車が技術的な問題なくサービスに戻って来られたのは喜ぶべきことだ」と語るのはチームを率いるトミ・マキネン代表。
「ドライバーはみな冷静にラリーを戦い、クルマにも強さがあった。また、最後のSSでのベストタイムには勇気づけられたよ。パフォーマンスの改善にもう少し集中して取り組めば、きっと継続的に良いタイムが出るはずだ」
「明日はまた新しい1日ですし、このようなラリーではあらゆる可能性が残されていると、私は考えている」
また、トヨタ勢最上位の総合4番手につけたラトバラは「今朝の最初のステージは、前走車の土煙で視界が悪かったにも関わらず、良いタイムを出すことができた。その後のステージでは少しタイムを失ったけれど、午後はまた状況が良くなったんだ」と一日を振り返った。
競技3日目となる15日のデイ3は、サービスパークの西側エリアでSS8~11の合計6SSが行なわれる。SSの合計距離は130.62km、1日の総走行距離は306.32kmだ。
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