F1シンガポールGPのフリー走行2回目が行われ、フェラーリのキミ・ライコネンがトップタイムを記録した。
夜の帳が降り、シンガポールは闇に包まれた。しかしコースサイドの照明に火が入れられ、コースを明るく照らし出した。気温は29度と高めだが、太陽光がないため、路面温度は35度と低くなっている。
このセッション最初にタイムを計測したのはハース勢。バルテリ・ボッタス(メルセデス)やザウバー勢がこれに続いた。
そのボッタスはウルトラソフトタイヤを履いて1分41秒694を記録。ただ、フェラーリ勢もその後アタックし、キミ・ライコネンが1分41秒267を叩き出した。
レッドブル勢、ルイス・ハミルトン(メルセデス)は、若干コースイン開始を遅らせた。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はアウトラップで若干白煙を吹き上げるシーンがあったが事なきを得てアタックラップを実施、フェラーリ勢を抜いて首位に立った。ただ、直後にハミルトンがこのセッションで初めて1分40秒台に入れ、首位に浮上。さらにベッテルも2度目のアタックながら1分40秒922を記録して首位を奪った。
ハミルトンはクールダウンラップ走行中に、ターン14でオーバーランするシーンもあった。
ウルトラソフトタイヤの持ちがいいのか、2度目、3度目のアタックでもタイムアップするマシンが散見された。特にライコネンは3度目のアタックで、一気に1分40秒510を出し、トップタイムを塗り替える。
結局、各車1セット目のタイヤでのアタックを終えた時点で、ライコネン-フェルスタッペン-リカルド-ベッテルとトップ4をフェラーリとレッドブルが分け合う形となった。メルセデスはこれに一歩遅れた印象である。上位3チームに続く7番手には、レーシングポイント・フォースインディアのセルジオ・ペレスが入り、8番手にフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が続いた。上位勢のほとんどがウルトラソフトを履いた中、アロンソはソフトタイヤでの走行だった。1セット目にハイパーソフトタイヤを履いたマシンはいなかった。
残り1時間というところで、ハイパーソフトタイヤに履き替えるマシンが登場。このハイパーソフトが速かった。
各車、自身のウルトラソフトタイヤのタイムを2秒前後更新。ハミルトンが1分38秒710を記録して首位に立つと、これをライコネンが僅差ながら1分38秒699で上回った。
ここで振るわなかったのがレッドブル勢。ハイパーソフトタイヤを履いたものの、ウルトラソフトタイヤよりも1秒速いタイムしか記録することができなかった。またベッテルもセクター2までは首位と遜色ないタイムで走行したが、ターン21の出口で右リヤタイヤをウォールにヒット。そのまま走行を諦め、ピットに戻ってしまった。
その後、各車がロングランのプログラムに移行。ほとんどのマシンがハイパーソフトタイヤを履き、タイヤのライフを確認した。その中で、ライコネンとハミルトンは、1分46秒フラット前後の同じようなラップタイム推移で走行。ただ、ハイパーソフトにはある程度のデグラデーションが発生している様子が見て取れた。
またランス・ストロールの右リヤブレーキから出火するシーンもあり、ストロールはすぐさまピットに戻った。
結局このフリー走行2回目は、ライコネンがトップタイムで幕。以下ハミルトン、フェルスタッペン、リカルド、ボッタスと続いた。トップ3チームの直後につけたのはルノーのカルロス・サインツJr.で、総合6番手。以下ロマン・グロージャン(ハース)、アロンソの順となった。
ベッテルは結局マシンにダメージがあったようで、コースに復帰することができず、フェラーリはライコネンひとりにロングランのプログラムを託した。また、シンガポールでは活躍が期待されているトロロッソ・ホンダ勢は、ブレンドン・ハートレーが17番手、ピエール・ガスリーが18番手と下位に終わっている。
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