今週末のスーパーGT第6戦SUGOから、GT500クラスのホンダNSX-GTの参加条件が変更。従来よりも最低重量が10kg増えるが、この増加分を少しでも補うために、ホンダの佐伯昌浩プロジェクトリーダーは今週末に向けて様々な対策を施してきたと語った。
GT500クラスは原則としてFR(フロントエンジン後輪駆動)のレイアウトを採用しなければならないが、NSX-GTはエンジンが後ろ側にあるミッドシップレイアウトを採用。これによるアドバンテージを減らすため、レクサスLC500や日産GT-Rの1020kgよりも最低車体重量が重く設定されていた。
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今シーズンは開幕戦からホンダNSX-GTは1034kgの最低重量が参加条件として設けられていたが、開幕戦岡山と第3戦鈴鹿で2勝を挙げるなど、常に上位争いに加わる活躍を見せ、ランキングでも#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)が3位、#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)が4位につけている。
しかし、第6戦SUGOを前に性能調整が入る形で参加条件の変更が発表され、ホンダ勢の最低重量は1044kgとなり、10kgプラスされた。
これについてホンダの佐伯昌浩プロジェクトリーダーは、10kgプラスの影響はあるが、それでも最善を尽くしてライバルと戦えるクルマを仕上げていくと力強く語った。
「(10kgプラスになったことによる)影響は間違いなくあると思います。でも、レギュレーションで決まったことですし、我々も色々準備をしてきているので、精一杯がんばるだけです」
「技術屋としては、これが規則で決まったのであれば、この車重でライバルと戦えるクルマに仕上げていくというのが我々の仕事です」
この10kg増加に対して、第5戦富士を終えてから様々な知恵を振り絞り、手が加えられる範囲内で様々な対策を施してきたという。
「ちょうど(第5戦から)期間があいている時期だったのでで、そこで色々な対策をしたりして、けっこう頑張っていました」
「プラスになった10kg分を全て補えたとは言えないですが、細かい部分で見直しをして、やれるところは徹底的に対策しました。細かいセンサー周りのヒートシールドのようなカバーとか、断熱材とか、温度計測をして必要なさそうなものは外すなど、乾燥重量としての車重を1gでも軽くするようにしました。今回プラスとなる10kgはウエイトとして車体の下の方に搭載できるので、低重心化には活かせるかなとも考えています」
「本当は、もっと突き詰めれば、やれることはまだまだ出て来ると思います。でも、今回やってきたことが戦闘力アップにどこまで繋がるのか……楽しみなところですね」
「いずれにしても、この10kgプラスはずっと残っていくので、この影響は少なからずあると思いますが、それに負けないように『まだやれるところはないか?』と我々も考えながらやっていきたいです」
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