スクーデリア・フェラーリは、2018シーズン限りでキミ・ライコネンがチームから離脱することを発表。その直後に、アルファロメオ・ザウバーがライコネンと2年契約を交わしたことを明らかにした。さらにフェラーリ育成ドライバーであるシャルル・ルクレール(ザウバー)のフェラーリ昇格も発表された。
今季F1デビューしたルクレールが目覚ましい活躍を見せたことで、フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネがルクレールのフェラーリ昇格を後押ししていたが、今年7月にマルキオンネが亡くなったことで、ルクレールとライコネンの去就は不透明な状態となった。
ライコネン、今季限りでフェラーリ離脱。来季から2年契約でザウバーへ
しかしイタリアGPの週末に、フェラーリがマルキオンネの計画を尊重し、ルクレールを起用するとの見方が強まっていた。
2007年にF1チャンピオンを獲得したライコネンは、2001年にザウバーからF1デビュー。これまで284戦に出走し通算20勝、表彰台獲得100回を記録している。
2009年に一度F1を引退した彼は、WRCに転向。その後2012年にロータスに加入しF1復帰すると、その年のアブダビGPと翌年の開幕戦オーストラリアGPで優勝を飾った。しかし2014年にフェラーリに戻ってからは、優勝することができていない。
フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、ライコネンのチーム離脱について次のように語った。
「近年、キミのチームへの貢献は必要不可欠なものだった。それはドライバーとしてもそうだし、彼の人間性も重要だった」
「彼はチームの成長において決定的な役割を果たすと同時に、常に素晴らしいチームプレイヤーだった」
「スクーデリア・フェラーリのチャンピオンとして、彼はいつまでもチームの歴史の一部であり、フェラーリ・ファミリーの一員だ」
「我々はキミに感謝し、彼と彼の家族に幸福な未来が待っていることを祈っている」
ライコネンはフェラーリで最も成功を収めたドライバーのひとりと言っても良いだろう。ライコネンはフェラーリで144戦に出走しており、これを上回っているのはミハエル・シューマッハーだけだ。
ライコネンはマクラーレンで5シーズン、ロータスで2シーズン、フェラーリで計8シーズンを戦ったのち、F1デビューを果たしたザウバーに戻ることになる。なおライコネンとザウバーは2020年までの2年契約を結んでいる。
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