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スポーツ 2018.9.10

F1イタリアGP技術解説(1):なぜハースVF-18は失格と判断されたのか

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 F1の開発はとどまるところをしらず、毎グランプリ、新しいパーツが導入されている。F1iのテクニカルエキスパート、ニコラス・カーペンティアーズがイタリアGPの週末に見つけた注目アイテムを紹介、分析する。

■ハースとルノーの仁義なき4位争い
 ルノーR.S.18とハースVF-18の戦闘力は非常に接近しており、両チームはコンストラクターズ選手権でも4位を激しく争っている。当然ライバルがどんなアップデートを導入するか、お互いに神経を尖らせて監視している。

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 イタリアGP終了の2時間後、ルノーはハースのロマン・グロージャンが技術規約3条7項1に違反していると、FIA(国際自動車連盟)に告発した。これは具体的にはフロアのTトレイと呼ばれる上方の両隅が「半径50mm(+-2mm)の形状をしていなければならない」というもので、言い換えれば直角ではいけないということだ。写真のフェラーリとメルセデスのTトレイは、まさに丸く処理されている。



■FIAから事前に変更の指示も、ハースは従わず
 一方でこの3条7項1に関しては、全チームがこのトップ2チームのような忠実な解釈をしていたわけではなかった。そのためFIAは7月25日に該当チームに対し、イタリアGPまでに同条項を忠実に実行すべしという技術指示書を送付している。

 しかしモンツァで撮影されたVF-18のTトレイを見ると、明らかに直角の形状で(赤色矢印)、これはカナダGPでのアップデート仕様投入以来変わっていない。白矢印部分は確かに丸みを帯びた形状だが、この部分は厳密にはバージボードであり、フロアではない。細かな差異と思われるかもしれないが、マシン下部の整流効果に非常に効く領域であるだけに、ここがどんな形状であるかはかなり重要となる。

 技術指示書が出た後、ハースはFIAに対し、シンガポールGPまで条項の実行を待ってもらうよう要請した。夏休み中のファクトリーの完全閉鎖と、関連業者のパーツ製作にはそれなりの時間がかかるという理由からだった。さらに技術指示書の内容自体、Tトレイが正確にどこを指すのか定義が曖昧という思いもハース側にはあり、結果的に彼らはカナダ仕様を変更しないままイタリアGPに臨んだ。

 しかし競技委員は「技術指示書の内容は明解、かつ法的拘束力がある」との見解から、ハースはそれを遵守していないとして、失格裁定を下した。その決定を下したもうひとつの根拠は、同じように形状違反していた別のチームが、イタリアGPまでにしっかり修正してきたことも大きかった。ハースはこの裁定を不服として、控訴を表明している。

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(AUTOSPORT web )

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