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スポーツ 2018.9.9

【津川哲夫の私的F1メカ】オタク心をくすぐる偶然のフロービズ効果。バッドマンディフューザーの細かなエアフローを視認

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 またもや床の話で申し訳ないが、今回、レッドブルRB14のバットマンディフューザーの面白い光景が見られたので紹介する。写真では見えづらいかもしれないが、ディフューザーに細かい傷跡が見えるのが分かるだろうか。まるでテストでよく見る蛍光塗料のフロービズを塗って走った後のように白い跡が残っているのだ。

 一見、汚れの様に見える白っぽい筋がそれだが、これはフロービズのように見えるがフロービズではなく、走行後、偶然にできたもの。おそらくグラベルを走った後なのかも知れない。

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 この跡を見て分かるように、ディフューザーの細かい空気の流れが見える。ギヤボックス下のセンター部分は思い切り上方へ吹き出していて、驚くことにバンパーが真上にあるにもかかわらず、乱れることなく上方に吹き上げている。

 左右の広がりはディフューザーのスタイル通りにラッパ状に広がっているが、驚くのは両端に設定されている真横に向けられたスリット部だ。見事に真横に空気が吹き出しているのがわかる。数多いリヤブレーキ・ダクトフィンの下面の低圧域に引かれ、リヤタイヤの真後ろに発生する低圧域に引き込まれてゆく様子が想像できる。

 タイヤ後方の低圧域はそのままドラッグにつながるので、ここに空気流を送り込むことで低圧状態を軽減してドラッグを減らすことができる。さらに、この低圧域に引き込まれるこの空気流は高速になり、ディフューザーの空気流速の向上にも貢献しているはずだ。レッドブルRB14のバットマンディフューザーは、ディフューザー部のダウンフォースの発生を増長させる役割を担っているというわけだ。

 フリー走行などで行われるフロービズでのエアロ検証は基本的にセッション中に行われ、通常、我々メディアが外からシゲシゲと肉眼で確認することはできない。しかも、フロービズを行ったセッションではマシンがピットに戻ると、チームは写真を撮ってすぐにフロービズを拭き取ってしまう。もちろん他のライバルに見られないためだ。

 現在のF1ではウインドトンネルの稼働時間制限があり、かつ実走テストを行う機会も少ないないで、金曜日の練習走行で行うフロービズはエアロの効果確認の最終判断材料のようなもの。一見、原始的な手法に思えるのだが、空気の(境界層)の動きを視認することができるため、結構お役立ちの手法なのだ。その貴重な機会を偶然にもじっくりと見ることができて、何かすごく得をしたと感じている筆者はやっぱりオタクなのか……?

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(AUTOSPORT web )

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