今季からホンダ製パワーユニットを使うトロロッソ。同チームの代表であるフランツ・トストが親日家であるということは、よく知られたことだ。
そのトスト代表が、日本、ホンダ、そして日本人ドライバー誕生の可能性について、motorsport.comの取材に答えた。
次の日本人F1ドライバー誕生はいつか? 待望論を語る鈴鹿&ホンダ「近い将来乗せたい」
「1995年のことだ。ウェーバー・マネジメントは、ラルフ・シューマッハーを日本に行かせることを決めた。当時、ラルフのマネジメントは私の責任だった。そして、我々は日本に行ったのだ。翌年、我々はフォーミュラ・ニッポン(当時。現スーパーフォーミュラ)を戦い、ラルフはBMWと共に全日本GT選手権にも挑んだ」
トスト代表は、そう当時を振り返る。
「その年は素晴らしい年だった。なぜなら、日本にはヨーロッパでは知られていないようなサーキットがいくつもあるんだ。南はシチリアのようだし、MINEサーキットはエンナ・ペルグーサのようだった。北に行けばチロル地方のようで、本当に素晴らしかった。この国も、人も、文化も……私は日本が大好きなんだ」
「ラルフはその年、とても成功したシーズンを過ごした。フォーミュラ・ニッポンではチャンピオンを獲得し、GT選手権でも複数回勝った。全体的に、とても成功した年だったと言える。私は富士山にも登ったんだ」
「日本での生活はとても楽しかったし、毎年日本に行くのを楽しみにしている。なぜなら、日本の料理が大好きだからね。そしてもちろん、鈴鹿サーキットは素晴らしい。なぜなら、特別な性質を持つ、大変な努力を要するサーキットだからだ。そして鈴鹿には遊園地が併設されているから、家族と共に楽しむことができる。本当に特別なサーキットだと言わなければいけないだろう」
日本とヨーロッパのレース文化は大きく異なる。そのため、今季からホンダと共に仕事をするにあたって、トロロッソのスタッフ向けに”セミナー”を開いたということはよく知られている。しかしトスト代表は、日本に順応するのは難しくはなかったと語る。
「そういうことは絶対になかった」
トスト代表はそう断言する。
「彼ら(日本人)は、我々のことを大いにサポートしてくれた。チーム・ルマンは素晴らしい仕事をしてくれたし、チーム代表の本間(勝久)サンも常に我々を支えてくれ、すべてのことを教えてくれた。だから何の問題もなかった」
またトストは、日本のモータースポーツを次のように分析する。
「日本の人たちは、自動車レースが大好きだ。そこには、ホンモノのレースファンがいる。当時を思い返せば、フォーミュラ・ニッポンのレースにも、6~7万の観客が訪れていたと思う。GTレースもかなり人気があった。彼らは自動車による競争が好きで、ハイテクも好き……そしてレースを楽しむんだ。ハイテクは、F1にも通じるものがある」
鈴鹿でのF1日本GP開催契約が3年間延長されたのは、すでに報じられている通りである。この契約延長は非常に重要なことだと、トスト代表は語る。
「契約延長はとても重要なことだ。日本は重要なマーケットであり、しかもモータースポーツの歴史がある。F1開催カレンダーに日本がなければ、何かが欠けたようになってしまう……だから非常に重要なのだ」
「特にホンダにとっても、日本グランプリを続けていくことは非常に重要だ。そして近い将来、日本人ドライバーも参戦するはずだと確信している。日本GP、ファン、ホンダ、そして日本人ドライバー……その枠組みが完結することになるだろう」
レッドブルとホンダの育成プログラムも、協力関係を築いていくことになるようだ。
「我々は密に協力し合っている。我々は成功することを求めている。そして早晩、トロロッソに日本人ドライバーが乗るのを見ることができると確信している」
「ホンダは若く、成功するドライバーを世に出すだろう。私は、彼らが才能ある高い技術をを持ったドライバーを探すのを、サポートすることができればいいと思っている」
日本で好成績を残したドライバーであっても、海外で苦しむことが多い。それを克服するためには、早い段階でヨーロッパに渡ることが重要だと、トスト代表は語る。
「その通りだ。彼らはヨーロッパでレースをしなければいけない。ヨーロッパのレースも、そして文化も、日本とは大きく異なる。彼らはそれを学ばなければいけないんだ。それを我々がサポートするだろう」
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