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今季限りで”バンドーン放出”を決めたマクラーレン。その判断は早すぎたのか?

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今季限りで”バンドーン放出”を決めたマクラーレン。その判断は早すぎたのか?

 マクラーレンは、今季限りでストフェル・バンドーンを放出することを発表した。チームメイトであるフェルナンド・アロンソも、今期限りでF1から事実上引退することを発表しているため、来季のマクラーレンは、カルロス・サインツJr.とランド・ノリスという全く新しい布陣で挑む。

 チームを追われることになったバンドーンは、疑いを持つ者たちは、F1ドライバーの才能をあまりにも早く判断し過ぎていると考えている。

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 バンドーンは2015年にGP2でチャンピオンを獲得、翌年は来日してスーパーフォーミュラに参戦し、ランキング4位(2勝)となった。そのスーパーフォーミュラ参戦中の2016年には、負傷したアロンソの代役としてバーレーンGPでF1デビュー。初戦ながら10位入賞を果たした。

 しかし今期は、マクラーレンのマシンの性能が低いこと、さらにシーズン中盤に使っていたシャシーに不具合があったことなどもあり成績が低迷。アロンソに対して後塵を拝するレースが多かった。そのためかマクラーレンは、バンドーンとの来季契約を結ばないことを決めた。

 マクラーレンからの放出が発表される直前、バンドーンはイタリアGPで、次のようにメディアに語った。

「これまで参戦したシリーズで発揮してきた、自分自身の才能を理解している。自分自身に対して、疑いはない」

「おそらく、周りの多くの人たちが、僕について疑いを持っているのだろうと思う。そして時にそれがどうなるのか、皆さんご存知の通りだ」

「最悪の週末を過ごしてしまえば、突然グリッド上で最悪のドライバーになってしまう。しかし次の日、素晴らしいレースをすればたちまちスーパースターに返り咲くんだ」

 バンドーンがF1にとどまることができるかどうかは、とても微妙な状態になっている。マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、トロロッソに対してバンドーン獲得を薦めているが、それが実現するかどうかも不透明である。

 現在ハースをドライブするケビン・マグヌッセンも、バンドーンと同じくマクラーレンからF1デビューを果たしたひとり。デビュー戦となった2014年のオーストリアGPで2位表彰台を得るという活躍を見せたが、その後表彰台に上ることはなく、翌年のレギュラーシートを失うこととなった。しかし、2016年にルノーF1の一員としてカムバック。2017年からハースに移籍し、今季はイタリアGPを終えた時点でランキング8位と、大活躍している。

 そのマグヌッセンは、バンドーンがF1シートを再び獲得することを期待している。

「それは本当に難しいことだ。良いアドバイスはないと思う。彼には、自分がしなければいけないことが分かっているはずだ」

 マグヌッセンとバンドーンは、フォーミュラ・ルノーの時のライバル同士でもあった。

「個人的には、彼は非常に才能があり、能力があるドライバーだと思っている。だから彼は、自分の中の最高のモノを見つけようをしていると思う。彼は、それができることを知っているはずだ」

 GP2時代も含め、バンドーンは長くマクラーレンからのサポートを受けていた。今年限りでその体制から離れることの意味を尋ねられたマグヌッセンは、次のように語った。

「僕が言えるのは、新たなスタートを切り、本当の意味でサポートしてくれる誰かが現れたことは、僕にとって良いことだったということだけだ」

 そうマグヌッセンは語る。

「ここ(ハース)に来てサポートを受け、チームからの献身を感じるということは、僕が自信を持ち、リラックスしてレースに臨むのを手助けしてくれた」

「ミスを犯すのを心配しなくて良いし、それほどパフォーマンスを発揮できないということを心配する必要もない。レースし、それをうまくこなし、自身の才能からパフォーマンスを引き出すことに集中できるんだ」

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