2018鈴鹿10H。総合18位で終えた#10 Honda Team MOTULの山本尚貴は、10時間を走り切った達成感はありつつも、ライバルとまともに勝負できなかったレース内容に悔しさを滲ませた。
鈴鹿サーキットで行われた鈴鹿10時間耐久レース。今回は3台のNSX GT3が参戦したうち、最上位の18位を獲得した#10 Honda Team MOTULの山本尚貴は、トップグループから遅れをとったレースに悔しさをみせた。
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今回、鈴鹿10H参戦のために結成された「Honda Team MOTUL」。元F1ドライバーの中野信治が監督を務め、山本に加え、武藤英紀、中嶋大祐と全員がスーパーGT500クラスで活躍するドライバーが集結。スタッフも普段はホンダ系のチームで活躍するメカニックに、イタリアのJASモータースポーツのメンバーも加わるという、まさにドリームチームという体制だった。
開幕前から大きな注目を集めていたチームだったが、事前のテスト走行も限られており、細かな部分はレースウィークに入ってから確認作業を行いながらマシンのセットアップを行なっていたという。土曜日の予選後も、長時間にわたってドライバー交代の練習を繰り返すなど、試行錯誤しながら決勝レースを迎えた。
一時は気温35度に達するほど灼熱のコンディションとなったが、レースでは10時間を通して全員がノーミスでバトンをつなぎ、スタートポジションから6つ上げた18位でフィニッシュした。
「参戦を発表してから短期間の中で、十分な準備もできないままレースウィークに入ることになりました。レースの手順だったりとか、クルマの細かい操作とかを現地にきて覚えなきゃいけないことがたくさんありました。その中で、よくこの結果が得られたなと思うくらい大変な週末でした」
「その中でも、10時間を通してほぼノーミスで、ドライバーもチームも走り抜くことができました。これ以上の結果は望めなかったかなと思います」
そう語った山本だが、レースではトップグループとの大きな差を感じたという。
「レース人生の中で、経験したことがないくらい、たくさんのライバルに追い抜かれました」
「正直、バトルができるほど同じペースのクルマがほとんどいなくて、純粋に海外勢と勝負ができて、何か得られたかというと……何も得られなかった。それくらい、同じカテゴリーだとは思えないくらいスピードに差がありすぎました」
「当然、18位という結果は僕たちが望んでいたものではないし、すごく悔しさを味わったレースでした」
急造チームで、事前準備の時間も限られていた中での参戦が影響した部分もあったが、まだデビューして間もないホンダNSX GT3とピレリタイヤとのマッチングが十分ではなく、その点では何年もデータを積み重ねてきているライバルのマシンやチームとの差が出てしまった結果だったようだ。
山本は来年もチャンスがあれば挑戦したいというが、今度はしっかり準備をしてライバルと肩を並べられるようなパフォーマンスを整えた形で臨みたいと語った。
「また来年も出たいなと思いますが、ただレースに出るだけではつまらないし、やっぱり勝負できるからこその楽しさがあります。来年はホンダに体制面やクルマの面でさらに強化してもらって、もっと事前にしっかりと準備をして、もう1回挑戦したいなと思います」
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