MotoGP第12戦イギリスGPの予選で、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は19番手グリッドを獲得した。
イギリスのシルバーストンサーキットは昨年Moto2クラスで優勝を飾り、2016年にも3位表彰台を獲得した得意なコース。ドライコンディションで行われた初日は総合11番手と好成績を残し予選Q2進出を目標に2日目に臨んだ。
MotoGPイギリスGPの決勝スタート時間が変更。天候悪化と安全面への考慮のため
2日目の予選日は天候が安定せず、フリー走行3回目で好タイムをマークできず予選Q1からのスタート。コースの一部にはウエットパッチが残る中予選Q1のセッションが開始。雨の降らなかった部分はドライコンディションと難しい予選となった。
ソフトコンパウンドのウエットタイヤを装着した中上は、懸命の走りを見せたが苦戦。予選Q1を9番手タイム、7列目19番手グリッドを獲得した。
中上は「今日の予選は非常に難しいコンディションで、僕自身だけではなくメカニックたちにも天候の判断が難しいセッションでした。コンディションが良くなっていくのか悪化するのか、いいラップタイムを出すためにはスリックとウエットのどちらがいいのかを見極めるのは、とても一筋縄ではいかない状況でした」と苦戦した理由を語った。
「FP4の後、予選の時間を遅らせることになり、路面はとても微妙なコンディションでした。完璧に乾いている部分もあれば、まだかなり濡れているところもありました。ソフトコンパウンドのウエットタイヤでは柔らかすぎたので、タイヤ選択をミスしてしまったということだと思います」
「とはいっても予選はわずか15分なので、ピットに戻ってタイヤを替えるかどうかを判断するのも難しく、結局、そのまま走り続けたのですが、思っていたようなグリップを得られずに苦戦することになってしまいました」
「今日のような路面だと難しくなるでしょうが、レースがフルウエットになれば、今日よりも確実にいいパフォーマンスを発揮できます。とはいえ、このコースはバンプもあり、雨が激しくなれば水たまりもできてしまうので、走行は難しくなると思います。安全性こそが最優先するべき課題なので、明日は雨量次第で状況が大きく左右されるかもしれません。ドライコンディションでレースをするのが理想ですが、どちらにしても万全の状態で明日に向けて備えます」
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