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”新生”フォースインディア、昨年分の分配金を確保。今季のポイント放棄で譲歩|F1ニュース

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”新生”フォースインディア、昨年分の分配金を確保。今季のポイント放棄で譲歩|F1ニュース

 ベルギーGPから”レーシングポイント・フォースインディア”としてエントリーしているフォースインディア。新しいエントラントとしての参戦となるため、これまで獲得したコンストラクターズポイントが無効となったが、チームが本来手にする予定だった昨年分の分配金を手にすることができるようだ。

 昨年コンストラクターズランキング4位に入った既存チームのエントリーを引き継いだ新チームが、分配金を手にするためには、それ以外の全9チームの同意が必要となる。

レーシングポイント・フォースインディア誕生! 新チーム扱いでコンストラクターズランキングはゼロから再スタート|F1ニュース

 長い議論の末、最後まで同意しなかったのはマクラーレンとウイリアムズ。新チームが行った最大の譲歩が、今季これまでフォースインディアが獲得してきた59ポイントを諦めることだった。

 これによりコンストラクターズランキング上、新チームは最下位から再スタートすることになる。そのため今後の分配金には影響が出てくることになるだろう。

「他の9チームは、サハラ・フォースインディア・チームが過去に獲得した賞金を維持するための文書に署名している」と、サフナウアーは述べた。

「我々がゼロポイントからスタートするということが、最大の譲歩だと思う。我々はこれまで59ポイントを獲得してきた。しかしそれはもう存在しないエントラント、サハラ・フォースインディアのものだ。我々は新しいエントラントであり、ゼロからスタートする」

「残りのレースでできるだけ多くのポイントを獲得し、シーズンが終わったときにどこにいるかを見てみよう。そしてそれが今後のシーズンの賞金の一部を決定する」

 サフナウアーはチームのエントリー変更に同意したライバルチームやそのほかのF1関係者に感謝の意を表した。

「株式売却から始まり、それが資産売却に移行した。それがなぜかは、あまり理解していない。しかしそうなったらF1に新しくエントリーする必要があったし、短時間で新しくエントリーするためには多くの作業が必要だ」

「最後の48時間は、レーシングポイント・フォースインディアが新しいエントリーを獲得することに向けて働いていた。それを実現するのは大変だった」

「幸いFIAやFOM、我々のライバルやコミュニティ内の仲間の協力があって、それを終えることができた。我々をサポートしてくれたチームには感謝しなければ」

 サフナウアーは、レーシングポイントという名前をフォースインディアに付け足したことは、急場凌ぎの策だと認めた。

「その理由は、我々はシャシーネームをフォースインディアとしてシーズンをスタートした。そしてF1とFIAは、シャシー名の変更を良しとしない。その理由は理解している。なぜならそれは、ファンを混乱させるからだ」

「ファンのため、フォースインディアという名前をそのままにしておくのが賢明だと思った。スポンサーは同じであるため、マシンはまだピンクでドライバーもそのままだ。モーターホームもスタッフも同じだ。一見全く同じように見える」

「フォースインディアという名前を取り除くのは混乱すると思う。サハラの代わりに、フォースインディアの前にレーシングポイントが追加された。前のチームと新しいチームを区別できるのはそれだけだ」

「レーシングポイントは、チームの資産を所有している英国の会社の名前にすぎない。それが、名前がそこについている唯一の理由だ。しかしシャシー名はフォースインディアのままだ。ファンの観点からはそれは正しいことだ」

 サフナウアーによれば、2019年のチーム名をどうするのか、”数カ月検討する”という。また彼は、チーム買収に関与したローレンス・ストロールの息子、ランス・ストロールが今シーズン中にもチームに加入するのではないかという指摘を否定しなかった。

「短期的には同じふたりで行く。変更は不可能だ。それは確かだが、今後は多くの合意がされるだろう。私には分からない。未来は予測できないんだ」

 ストロールが現在所属しているチームの副代表クレア・ウイリアムズは、シーズン中のドライバー変更は不可能だと示唆した。

「F1には紆余曲折がたくさんありますね」と彼女は語った。

「私たちは、過去数週間だけでそれを見てきたと思います。ですから未来がどうなるかは、見てみなければなりません。ローレンスが息子が所属しているのとは違うチームを所有している状況は、奇妙に思うかもしれませんが、これはF1です」

「現時点で、ランスは我々と契約しています。彼は今週末も我々のためにドライビングします。さらなる情報があれば、それ知った時点ですぐに共有します」

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