レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ダニエル・リカルドのルノー移籍について理解できないと語り、”非常に奇妙な状況”に陥ったと明かした。
リカルドは、夏休み前にレッドブルと新たな契約を結ぶと予想されていたが、チームを離れルノーに移籍することを決断した。この決定には、ファンのみならずレッドブル側も衝撃を受けていたようだ。
「レッドブル昇格を聞いて、すぐプールに飛び込んだ!」と喜びを語るピエール・ガスリー。フェルスタッペンとのコンビも懸念なし!?
レッドブルは、契約延長に向けて彼の要求をすべて満たしていたと主張。チーム代表のクリスチャン・ホーナーはリカルドの移籍理由について、マックス・フェルスタッペンの存在により自身が”ナンバー2”ドライバーになることを恐れたのではないかと語った。
マルコはオーストリアのTV番組に出演し、リカルドとの契約交渉の裏側を明かしながら、彼の判断が理解できないと述べた。
「私はそれ(リカルドの決断)を理解できない。とにかく非常に奇妙な状況だった」
「交渉は難しいものだったが、オーストリアGP前の水曜日に、我々は2時間に渡って話し合い、合意に至った」
「週末には再び話し合いをして、交渉を進めていたんだ」
「ハンガリーでは、彼は(レッドブル創業者でCEOのディートリヒ)マテシッツ氏と私に、すべてがOKであり、インシーズンテスト中の火曜日にサインするつもりだと言っていた。だが彼はそうしなかったのだ」
「木曜日に彼が電話をしてきて、ルノーに行くと言ってきた。私には彼がホンダのプロジェクトを信じていなかったのか、あるいはルノーが彼に大金を積んだとしか考えられない」
今シーズン、リカルドはレッドブルで2勝を挙げているが、チーム再建の過渡期であるルノーは表彰台も獲得できていない。
またルノーはレースチームとして、そしてエンジンメーカーとしても2018年にそれほど進歩を果たせていないことに、失望していると認めている。
リカルドが優勝した際には、表彰台でレーシングブーツにシャンパンを注ぐ”シューイ”が通例となっているが、マルコは近い将来それを見るのは難しいだろうと話した。
さらに、次のように付け加えている。
「育成プログラム時代を含めると、彼は10年間レッドブルと一緒だった」
「彼は周囲の変化が必要な時が来たとコメントしていたが、それを理解することはできる。しかし彼は最強のドライバーのひとりだったので残念だ」
「彼のオーバーテイクは素晴らしい。彼は突然飛び込んでくるし、時には抜かれた相手も、自分がオーバーテイクされたのだと気づいていないこともあっただろう」
レッドブルは、リカルドの後任としてトロロッソのピエール・ガスリーを昇格させることを決定した。トロロッソのドライバーラインアップについては、9月初めのイタリアGPまでに選択肢を検討するとしている。
マルコは、来季ガスリーが大きな進歩を果たすことを期待している。
「ピエールはF1参戦2年目だ。だからまだ彼には経験が不足している」
「しかし特に予選で見せる、彼が持つ純粋なスピードはマックス(フェルスタッペン/レッドブル)に非常に近い。それが彼の強みのひとつだ」
「シーズン中盤には彼がリカルドの後任をしっかり務めると我々は期待している」
リカルドの後任としては、現マクラーレンのフェルナンド・アロンソも噂されたが、ホーナーは”混乱を招く”としてそれをきっぱりと否定していた。その後、アロンソは2019年のF1に参戦しないことを発表している。
マルコはアロンソについて「2007年か2008年には彼と交渉していた。当時、彼の要求はうんざりするようなものだった」と振り返った。
「彼がマクラーレンやフェラーリにいた時の歴史を見てみれば、常に彼のワンマンショーだった。我々のチームには、それは適さない」
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