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スポーツ 2018.8.22

TCR規定採用の北欧選手権で、クプラTCRが2戦連続で車両規定違反裁定。チームは怒りの抗議提出

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 TCR規定を採用して2年目のシーズンとなるSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権の第4戦カールスクーガ・ラウンドは、8月18~19日の週末2ヒートを通じて勝者PWRレーシングのリザルトが全面除外になる衝撃の事態が発生。シリーズの今後に関わる一大事へと発展している。

 併催イベントとなるスウェデッシュGTの予選セッションでクラッシュに巻き込まれたマーシャル1名が死亡する事故が発生し、重苦しい空気が立ち込めるなか開催されたSTCC第4戦は、今季ここまでシリーズを席巻するPWRレーシング勢がタイムシートの上位を独占。

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 王者ロバート・ダールグレンを筆頭に、チームオーナー兼ドライバーのダニエル・ハグロフ、そしてジュニア契約となる2年目の女性ドライバー、ミカエラ-アーリン・コチュリンスキー、そしてルーキーのフィリップ・モーリンと、4台のセアト・クプラTCRが代わる代わるセッショントップタイムを記録していく。

 迎えた予選ではモーリンを先頭にワン・ツー・スリーと並んだPWR勢がポールポジションからセカンドロウまでを占めると、10番手タイムとなったコチュリンスキーがリバースグリッドのレース2で自身初ポールからのスタートを飾る盤石の態勢を築くこととなった。

 そして迎えたレース1では王者ダールグレンが後方5位に沈んだものの、WorldRX世界ラリークロス王者のヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)擁するKMS(クリストファーソン・モータースポーツ)勢をまったく寄せ付けないレースで、ハグロフ、モーリンがワン・ツー・フィニッシュ。しかし、この勢いに疑義を呈した選手権の古豪ウエスト・コースト・レーシング(WSR)の代表、ディック・ジョンソン-ウィグロースがレーススチュワードに対し抗議文を提出した。

 これをもとにオフィシャルが再調査を行ったところ、PWRレーシングのクプラTCRには承認された形状とは異なるエキゾーストシステムが装着されていたことが判明。レース1の結果からハグロフ、モーリン、ダールグレンのリザルトが除外される事態となった。

 チームはすぐさまクプラ・レーシングから供給されているスペアの排気管に交換しレース2に挑むと、朝のウォームアップでもトップタイムを記録していた25歳のコチュリンスキーが、シリーズの大ベテランであるマティアス・アンダーソン(ホンダ・シビック・タイプR TCR)やクリストファーソンらを従えて、シリーズの歴史に名を刻むSTCC初優勝……かと思われたが、ここでも異なるチームからの抗議を受け再調査が行われた結果、フィニッシュから2時間後にリザルトが覆り、彼女の初優勝は幻になる異常事態へと発展した。

■PWRレーシング代表「クルマは完全に合法。裁定は規定解釈の範ちゅうから逸脱」
 これによりレース1はKMSのクリストファーソンが、レース2はホンダ・レーシング・スウェーデンのアンダーソンが優勝となり、チャンピオンシップではKMSのクリストファーソンがPWRのダールグレンを1ポイント差で逆転するという結果に。

 しかしPWRレーシング代表のハグロフは「クルマは完全に合法であり、リザルト除外は規定解釈の範ちゅうから逸脱する」と、クプラ・レーシングとともに裁定の撤回を求める姿勢をみせている。

「クプラやTCR(を統括するWSC)と話をしたが、エキゾーストはまったく問題ない」と、週末のレース1勝者でもあるハグロフ。

「我々はクプラから供給されたエキゾーストを組んでいるわけで、彼らはダウンパイプやミドルチャンバー、リヤチャンバーに異なるオプションを揃えている。その仕様を選択しても規定に収まるように設定されているんだ」

「裁定を受け、すぐにクプラ・レーシングのテクニカルディレクターに電話をしたが、彼は『なんだって!? そんなはずはない!』と驚いていたよ。TCR規定は誰にも開かれていて、秘密の扉で固く閉ざされているわけじゃない」

「TCRに対して、我々はクプラ・レーシングと並ぶ立場で対応することになる。何か間違いがあったとすれば、それはペーパーワーク(申請書類作成)程度しか考えられない。技術的アドバンテージについて恣意的なことは一切していないし、今後どうなるか見てみようじゃないか」

 STCCのレースディレクターを務めるボリエ・ブローメンは、PWRレーシングのリザルト全面除外の概要について、次のように説明している。

「我々の技術委員会は彼らのマシンのエキゾーストシステムを調査し、規定に合致しない形状だったことからリザルト除外とした」

「決定はスウェーデンのASN(モータースポーツ連盟)の懲戒委員会を通じて行われ、我々もスウェーデンのTCRシリーズで使用可能なシステムの画像を有しており、その照合も行った上での決定だ。PWRレーシングの排気管形状は、その画像とは異なっていた」

 これに対し、PWRレーシングは月曜の段階でASNに対し再度の調査とリザルト除外の撤回とポイント回復を求めた抗議書を提出している。

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(AUTOSPORT web )

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