8月19日(日)決勝レース
後半戦スタートの決勝レース。路面コンディションと気温が変化する中で清成龍一9位、高橋裕紀10位を獲得
RELEASED:2018.08.19
怪我の影響を跳ね除けヤマハ中須賀が三つ巴のバトルを制し優勝/全日本ロード第6戦もてぎ
全日本ロードレース第6戦「TWIN RING MOTEGI 2&4 RACE」の決勝レースが開催された。 このレースウィークは爽やかな青空が広がる絶好のレース観戦日和であったが、決勝日は晴れ間の中に雲が広がる天候となった。朝のウォームアップ走行で決勝レースに向けた最終確認を行いながらの周回。 高橋1分50秒623で9番手、清成1分51秒338で10番手につけて午後の決勝レースに備える。
JSB1000クラスの決勝レースがスタートする頃には雲に覆われ、このレースウィーク中で最も気温・路面温度が低いコンディションとなる。高橋が決勝レース用に選んでいたタイヤは路面温度が高い時に機能するタイヤだったのでスタート直前に昨日のQ1で履いたタイヤに変更した。
23周の決勝レーススタート。高橋は絶妙なスタートダッシュでオープニングラップを8番手で通過、清成は順位を1つ落として12番手で通過する。
高橋は3周目にひとつ順位を落として9番手で走行を続ける。清成は8周目に11番手、14周目に1分50秒838のベストタイムをマークして10番手に浮上、高橋と清成のモリワキ2台が連なって走行する。
急遽タイヤを変更した高橋はエッジグリップの不足を感じて思うようにペースを上げられず、21周目に清成にかわされ10位でフィニッシュする。清成は終盤でもペースが落ちずに8番手走行のライダーにあと0.2秒のところまで追い上げたが僅かに及ばず9位でゴールした。
路面コンディションと気温の変化への合わせ込みに苦慮した今大会であるが、チームの臨機応変な対応と二人のライダーの器用な走りによりトップ10圏内に入賞した。しかしここで満足するモリワキではない。さらに上位を目指すために次戦への準備を始める。
高橋選手コメント
「天候・路面温度の変化によるタイヤ選択がレース結果に出てしまった感じです。自分が決勝レース用に選んだのは路面温度50度以上であれば機能するタイヤでした。このレースウィークは連日路面温度50度を超えていたのですが今日は雲が広がり路面温度が上がらないので急遽昨日のQ1で試したタイヤに変更しました。最後までもつタイヤという事は理解していましたが、ほぼぶっつけ本番でした。レース序盤から自分の走りに必要なエッジグリップが足りず、試行錯誤しながら走行したのですがラップタイムを上げる事ができず、ジリジリと下がってしまいました。ラスト数周で背後から清成選手が迫ってきているのは知っていましたがそれ以上ペースを上げられず抜かれてしまいました。次戦オートポリスは事前テストもありますし、しっかりと走り込んでマシンを仕上げて勝負したいと思います」
清成選手コメント
「誤解を恐れずに言うならば、このレースウィークは予選順位等は関係なく全て決勝レースに向けて詰めてきました。そのおかげでだいぶ良い方向に向かいました。しかし、路面コンディションが随分変わっていて、恐らく四輪走行のラバーが残っていたからだと思うのですが、スタートしてすぐにグリップ感を感じられずラップタイムを上げる事ができませんでした。自分が選んだタイヤは温度レンジが広いタイヤでしたので今日の路面温度でもカバーできるのですがマシンのセットアップが上手く決まりませんでした。しかし、このウィーク中に車体や制御系の詰めが上手くいったのでレース終盤でもペースが落ちず助かりましたし、進化を感じました。今大会で課題が見えたのでオートポリスの事前テストで対策を講じて決勝レースに臨みたいと思います」
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