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スポーツ 2018.8.19

背水の陣で臨んだ石浦が圧巻の今季初優勝。戦略多様化でオーバーテイク多発/スーパーフォーミュラ第5戦決勝

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 全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦の決勝レースが8月19日、ツインリンクもてぎで行われ、石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)がポール・トゥ・ウインで今季初優勝を果たした。

 決勝レースは気温30度、路面温度40度のドライコンディションでスタート。ポールポジションから好スタートを切ったのは石浦だったが、その石浦を3番手スタートの松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が5コーナーのブレーキングでオーバーテイク。トップに浮上する。

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 一方、3コーナーでは複数台が絡む接触があり、伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)がコース上でストップ。ただ、伊沢はその後レースに復帰を果たしている。また、ここで同じく接触したとみられる福住仁嶺(TEAM MUGEN)、大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、千代勝正(B-MAX RACING TEAM)はマシンにダメージを負ってピットイン。

 福住はノーズにダメージを負っていたが、これは修復せずにタイヤ交換のみを行ってレースに復帰。交換したタイヤはソフトからソフトだった。

 5周目までを終えて、松下、石浦、2番手スタートの野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)というトップ5。

 序盤に激しいポジション争いを展開したのは3番手争い。6周目、4番手の平川が3番手を走る野尻に迫る。平川はダウンヒルストレートで野尻に並びかけるが、野尻はブロックラインをとる。

 それを見た平川は素早くイン側にマシンを振り、90度コーナーで野尻のインに飛び込むかと思われたが、ここは野尻が守る。さらにその先のビクトリーコーナーでは、両者オーバーテクボタンを使い加速。ここも野尻がなんとかポジションを守った。

 しかしその先のホームストレートからの加速で平川が野尻の前に出ると、1コーナーの飛び込みで野尻をオーバーテイク。3番手に浮上した。マシンの動きからも、野尻は満タンの燃料を搭載し、マシンが重い状態で、一方の平川はそのクイックな挙動からも、2ピット戦略を選択しているのか、搭載燃料が軽めと推測される。

 平川はその後も1分35秒台の好ペースで周回を重ね、2番手の石浦を追う。

 9周を終えると、中位以降のチームにルーティンのピットストップが始まる。10周を終えた時点では、チャンピオンシップで2番手につけるニック・キャシディ(KONDO RACING)がピットイン。ミディアムタイヤからソフトタイヤに交換している。
 一方、キャシディとチャンピオンを争うランキングトップの山本尚貴(TEAM MUGEN)は13周終了時点でピットイン。ピットストップタイム13.4秒というスムースな作業で、ミディアムタイヤからソフトタイヤに履き替えてレースに復帰した。

 この山本の背に迫ったのが、先にピット作業を終えたキャシディ。アウトラップでいまだタイヤが温まっていない山本はキャシディの追撃を受ける。キャシディは4コーナー先のストレートでオーバーテイクボタンを使って山本を強襲。5コーナーの飛び込みでインを抑え、山本を抜き去った。タイヤが温まっていない山本は、なすすべなくキャシディの先行を許してしまう。ポイントラインキングトップを争う2台が、コース上で直接対決する形となった。

 数周後、このふたりにカーティケヤンを加えた3台がポジション争いを展開する。18周目、5コーナーで先行するカーティケヤンにキャシディがオーバーテイクを仕掛ける。しかしカーティケヤンがポジションをキープ。カーティケヤンに前をふさがれている間に、キャシディに山本が追い付いてくる。

 動きのいいキャシディはコーナーごとに勝負を仕掛けようとするが、なかなかカーティケヤンを抜くことはできない。その間に追い付いてきた山本と、90度コーナーで接触してしまう。しかしその後、キャシディ、山本ともにカーティケヤンをオーバーテイクしている。

 23周目、3番手走行の野尻がピットイン。ミディアムタイヤに交換するもそれまでのペースが良くなかったことから、12番手でレースに復帰することになった。

 レースの約半分を終え、トップは松下。ここに石浦、平川が続く。松下は野尻から遅れること4周、27周を終えてピットインすると、ミディアムタイヤに交換して13.3秒のピットストップで、7番手でレースに復帰した。

 松下がピットストップすると見るや、石浦は松下がピットロードに向かう直前からオーバーテイクシステムを作動して猛プッシュ。前がクリアになった石浦はそれまでより約1秒速いペースで周回を重ね、ピットアウトで松下を交わすマージンを築くべく、ペースを上げる。

 31周を終えて、トップは石浦、2番手には最初のピットストップでソフトタイヤからソフトタイヤに変えて2ピット戦略が判明した平川、3番手山下健太(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、4番手にはジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)、大嶋が続く。まだピットストップを行っていないのは、石浦、山下、ロシター、そして6番手の関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)だ。

 平川は39周目に2回目のピットイン。ミディアムタイヤに交換している。ソフトタイヤで40周は走り切った石浦は、ソフトタイヤからミディアムに交換するとピットアウト。後続に対し大幅なリードを築いていたため、再びトップで戦列に加わった。

 残り10周を切り、トップは石浦、2番手には約6秒差で平川、3番手キャシディとトヨタ勢がトップ3を占める。レース中盤にキャシディと激しくポジション争いを展開した山本は、5番手で走行を続け、ピットストップまではレースリーダーだった松下は4番手で走行する。

 残り2周、5番手を守っていた山本が後続に追撃を受ける。オープニングラップの接触によりピットインが1回多くなった大嶋は、2回のピットストップを行って最後のスティントにソフトタイヤを装着していた。大嶋はまず、7番手の山下を90度コーナーでオーバーテイク。

 さらに最終ラップ、大嶋は山本も90度コーナーで抜き去り、5番手を奪取した。大嶋は山本に比べ後半に最後のピットストップを行っており、山本よりも約1秒、ラップライムが速い状態だった。

 山本としてはチャンピオンシップを争うキャシディに先行を許しているだけに守りたかった5番手。オーバーテイクの際もねばりを見せたが、大嶋、そして山下に前を奪われ、5番手をキープすることはかなわなかった。

 トップの石浦は終盤、2番手の平川にギャップを縮められつつも、そのままトップチェッカー。石浦は今季初の優勝をポール・トゥ・ウインで飾った。2位には2ピット作戦を見事に決めて7つポジションを上げて表彰台に上った平川、3位には今大会開幕前時点で、山本と僅差でチャンピオンシップを争っていたキャシディが入った。

 中盤までトップを走行した松下は、今季最上位の4位。予選では速さを見せるも決勝ではなかなか奮わずにいたが、今大会で留飲を下げた。開幕戦以来のスーパーフォーミュラ参戦となった福住は、序盤の接触が響き、その後も90度コーナーで接触してノーズ交換となってしまい、17位でレースを終えている。

 後半戦の初戦となる第5戦もてぎはディフェンディングチャンピオンの石浦がシーズン初優勝することで幕を閉じた。2018年シーズンのチャンピオンシップは、2戦を残してますます混戦模様となってきた。

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(AUTOSPORT web )

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