レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、偉大な歴史を持つマクラーレンが良いパフォーマンスを発揮することがF1には必要だと考えており、混乱に陥っているライバルの復活を願っている。
マクラーレンは通算勝利数と通算チャンピオン獲得数において、フェラーリに次ぐポジションにつけており、F1で2番目に成功しているチームだと言っても差し支えはないだろう。
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ところが、表彰台獲得は2014年の開幕戦オーストラリアGPが最後。2013年以降レースに優勝できておらず、タイトルを獲得したのも2008年のルイス・ハミルトンが最後(コンストラクターズ・チャンピオンはフェラーリ)だ。
2015年からはF1に復帰したホンダと提携するも、苦しい3シーズンを過ごし提携解消。2018年からはルノー製のパワーユニット(PU)を搭載しているが、同じルノーカスタマーであるレッドブルに大差をつけられているばかりか、ワークス復帰3年目のルノーにも後塵を拝している。
それでもシーズン序盤は好調で、開幕5レースでフェルナンド・アロンソ、ストフェル・バンドーン合わせて40ポイントを獲得した。しかしその後失速し、第12戦ハンガリーGPまでの7レースで獲得できたのは12ポイントに留まっている。
技術陣の大刷新を行ったものの、今年のマシンMCL33が抱えるダウンフォース不足の原因特定ができず、特に予選における深刻なパフォーマンス不足に苦しんでいる。
さらに、2018年シーズン限りでアロンソがチームを離脱することが発表された。バンドーンの5倍以上のポイントを獲得しているスタードライバーがチームからいなくなるのは大きな痛手だ。なおアロンソの後任には、カルロス・サインツJr.が加入することが決まっているが、バンドーンの来季シートは保証されていない。
一方、マクラーレンが2017年限りで関係を解消したホンダはトロロッソに続き、2019年からレッドブルへのPU供給をスタート。2013年まで4連覇を飾っていたレッドブルは、ルノーカスタマーというポジションから脱却し、躍進を遂げることを狙っている。
レッドブルの代表を務めるホーナーは、マクラーレンが長いスランプから脱却することが、F1にとっても重要だとmotorsport.comに語った。
「マクラーレンは素晴らしいチームだ。F1の中で2番目に多く優勝しており、素晴らしい伝統を持っている。だから、マクラーレンが高いレベルのパフォーマンスを発揮することが、F1に必要なんだ」
「現時点で、彼らは明らかに難題を抱えており、少し混乱しているようにも見える。しかし時が経てば、それに対処することもできるだろう」
マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンは、チームの構造改革を進めており、スポーティングディレクターとしてジル・ド・フェランを起用。元フェラーリのアンドレア・ステラをパフォーマンスディレクターに昇格させ、トロロッソのテクニカルディレクターであるジェームス・キーを引き抜こうと交渉を進めている。
ブラウンは、さらなる変更が行われると示唆している。
「才能ある人材を起用することと、チームの最終的な構造を決定すること、どちらもまだ完了していない」と、ブラウンは述べた。
「我々は、自分たちがやろうとしていることをよく分かっている。しかしそれは公表するようなことではなく、ただ黙々と仕事を進めるのみだ」
ド・フェランはチーム内部のコミュニケーションを改善し、作業プロセスをより明確かつ透明性を持ったものにすることが、マクラーレンの望みだと話した。
「ここで重要なのは、チームの努力だ。組織の至る所に、才能はあるもののそれが知られていない人物はたくさんいる」
「我々はチームを再編成し、まとめ上げる。より透明性があり、オープンで多くのコミュニケーションがあるようなチームにするのだ」
「我々がどこに向かおうとしているのか。そのあらゆる詳細を共有することができるとは考えていない。しかし我々には計画がある。前に進むにつれて、それが明確になっていくだろう」
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