来年からのF1開催を目指していたマイアミGP。結局地元住民の反対などもあり、開催スタートの目標時期は1年後ろ倒しされ、2020年からとなった。
このマイアミGPがこれまでのグランプリと違うのは、プロモーターがFOMに開催権料を支払う形ではなく、プロモーターとFOMがリスクを分担する形での開催を目指しているということだ。
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FOMはマイアミGP開催に際し、開催権料収入だけでなく、もっと大きな視野で物事を見ていた。特に彼らが注目しているのは週末の間ホスピタリティ関係から得られる収益であるようだ。また、アメリカ国内に向けたF1のPRということを考えれば、収入以上の効果を期待できるとも考えたという。
この動きには、他のプロモーターも驚いている。彼らは、伝統的に長期契約を結び、FOMに高額な開催権料を支払い続けてきたのだ。そして、見返りとして与えられる権利は、非常に限られたものであった。
このマイアミ型のリスク共有モデルが、他の新しいグランプリにも適用される可能性があるのかと尋ねられた際、F1のCEOであるチェイス・キャリーは、その可能性を排除しなかった。
「現実的に、すべてのレースはそれぞれ独自の契約を結んでいる」
そうキャリーは説明する。
「私はそれぞれについて、具体的な条件を見ていくべきだと思う。人々は、開催権料よりも変動する部分があるということについて、気付いていない。ホスピタリティの要素があり、スポンサーシップの要素もある……その周辺にはさらに他の要素もある」
「しかし皆さんは、それぞれのメリットだけを見る。直接的な利益や確実性ということは、一体何を示しているのだろうか? もしリスクの可能性が増えると考えた場合でも、我々がそれについて恐れることはない。我々はプロモーターたちが、その仕事で収入を得ることを望んでいる。そして彼らがその収入によって支えられるということは、我々にとっても非常に重要なことだ」
「もしイベント自体と同じように、はるかに広いレベルで可能性があると考えるならば、我々はそれについて評価するつもりだ。これまでの形と逆のことをするつもりはないが、期待できる利益がリスクを正当化するようなモノならば、我々はそれについて検討することになると思う」
「このことについては慎重に見ていく。我々は十分な利益を得たいと思っている。そして再度申し上げるならば、これまでのモデルを変えようとはしていない。しかし、イベントそれぞれの特徴に基づき、それぞれの契約内容を検討していくことになる」
また2019年の開催カレンダーについても、まもなく発表される見込みだという。これについてキャリーは、今年と同じような内容になると話しており、今季限りで契約期間が満了となるためその動向が注目されている日本GPについても、開催契約延長の可能性が高まっていると考えられる。
「今後数週間の間に契約の更新を完了させ、2019年の開催カレンダーを完成させたいと思っている。その中身は、2018年カレンダーと似たモノになるはずだ」
「我々はすでに、2020年のカレンダーについても取り組んでいる。ファンの想像力を掻き立て、広く支持されることになるだろう新しいイベントを追加するチャンスがたくさんあるということに興奮している」
「我々は4つの大陸での可能性について、積極的な議論を行っている。マイアミはそのうちのひとつだ」
また開催スタートが延期されたマイアミGPについてキャリーは、次のように語った。
「当初は、マイアミGPの初開催を2019年の後半に設定することを目標としていた。そしてそれは、大いに急がなければならないことはわかっていた。ストリートレースであるがゆえに、特に地元に生ずる多くの問題について調べねばならなかったのだ」
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