今季限りでレッドブルを離れ、ルノー移籍を決断したダニエル・リカルド。レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、チームメイトであるマックス・フェルスタッペンのサポート的役割をさせられるのを懸念したことが、リカルドが移籍を決断した理由だと考えているようだ。
リカルドは、ハンガリーGP後にハンガロリンクで行われたインシーズンテスト初日(7月31日)に参加した際、レッドブルとの新たな契約は締結間近であり、夏休みが終わるまでには発表されると示唆していた。
しかしながらそのわずか2日後、彼はチームにルノーと契約を結ぶつもりであることを報せたのだという。8月2日にレッドブルはアメリカで撮影したPR映像を公開しているが、この撮影に向かったフライトの後で決断を下したようだ。
F1の公式ポッドキャストでホーナーは次のように語った。
「ダニエルはアメリカへの長いフライトの後、移籍を決断した」
「それ(移籍)について合理的な理由があるかどうか、理解するのは難しい」
「ダニエルにはその理由があったのだ。彼の言葉にあった通り、”新しい挑戦”に取り組みたかったのだろう」
「しかし私は同時に、こうも思うのだ。マックスがスピードと強さの面で成長を続けており、彼はサポート的役割を望んでいなかったのだと。もっと良い言葉があれば良いのだが、私はそう感じた」
「我々が彼らの間に、立場の差をつけて扱うということではない。彼らはこれまでと同様、絶対的に平等なステータスを得られていたはずだ。しかしダニエルの決定の大部分が、そう感じたからだったように思えて仕方ない」
ホーナーは、リカルドの移籍先がフェラーリかメルセデスだったなら理解できたと語り、ワークスチーム再建の真っ只中であり、中団チームのトップを争っているルノーへ移籍するのは、彼のキャリアを考えてもリスクがあると指摘した。
一方で、リカルドの『レッドブルよりも狭いかもしれない環境の中で、主導的な役割を果たす』という彼の願望について、ホーナーは理解を示した。
「彼とマックスの競争は激しいものだ。私は、ダニエルがそこから”チェックアウト”をして、何か他のことを試すのに正しいタイミングだと決めたのだと思う」
ホーナーが、リカルドの決断にフェルスタッペンが大きく影響していると考える根拠として、レッドブル側がリカルドの要求に全て応えていたことを挙げている。
リカルドに提示した契約の中には、来年メルセデスやフェラーリが彼に興味を持った場合や、来季からホンダ製パワーユニットを搭載することにより、解決が難しい問題が生じた場合、契約期間を1年で打ち切る条項が含まれていたようだ。
「我々は契約締結に向けて、一生懸命努力していた」とホーナーは説明。その様はまるで”少女が寡黙な青年と一緒に出かけようと説得している”ようだったという。
「我々はダニエルに彼が望むもの、要求しているもの全てを与えた。だが、それでも彼に、レッドブルに残りたいと言わせるには十分ではなかった。だから、それはお金の問題やステータス、我々の取り組み方、契約期間の問題ではなかったのだ」
ホーナーは、リカルドの移籍が公にされる前日である8月2日、リカルドの決断について聞かされ、とても驚き”ジョークかと思った”という。
「彼が私に『ルノーに行こうと思う』と電話してきた時、正直に言ってからかっているのかと思った」
「私は、『夏休みのドッキリか何かか?』と言ったよ」
「それが彼の選択だと明確になった。それはリスペクトしなければならない」
「ルノーは成長しているチームだ。彼らはリソースを投入している。おそらく、彼の選択もそれにインスパイアされているだろう」
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