短いサマーブレイクが開けて、第10戦チェコGPから2018年後半戦がスタートした。Moto3クラスを戦う日本人選手4名は、それぞれに可能性と課題がくっきりと浮き彫りになるレースウィークとなった。
日本人最上位の13位で終えたのは真崎一輝(RBA BOE Skull Rider)。金曜午後のFP2では世界選手権デビューイヤーながらトップタイムを記録し、周囲を驚かせた。
Moto3チェコ決勝:真崎13位、鈴木14台抜き14位。ディ・ギャナントニオ初優勝!
決勝レースは4列目12番グリッドからのスタートで、その後、集団に揉まれて21番手まで順位を落としたものの、終盤数周で追い上げを見せて13位のチェッカー。
「レース中盤はなかなか前を抜けなくて、後方のポジションでした。でも、終盤までタイヤが持っていたので、ブレーキングで抜くこともできたし、コーナー立ち上がりでもアクセルを早く開けて次のオーバーテイクポイントまで横に並ぶこともできました。13番手という結果には悔しい気持ちもありますが、最終的に他の選手たちを抜いて順位を上げることができたのは良かったかなと思います」
次戦の舞台・レッドブルリンクは、走行経験のあるコースだ。
「ルーキーズカップで初めて優勝したサーキットです。いい印象のある場所だし、特徴的なコースレイアウトなので、しっかりと頭を使って戦い、表彰台を狙いたいと思います」
真崎に次ぐ14位で2ポイントを獲得したのは、鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)。鈴木は、土曜予選の開始直後に転倒を喫し、その後マシンの修復が間に合わず走行できなかったため、予選タイム未計測で決勝レースのグリッドは最後尾10列目28番手になった。
決勝を終えた鈴木は、「なにしろ今回は、予選をやっていないですからねえ」と苦笑する余裕が生まれるくらい、実際のリザルト以上に充実した追い上げのレースになった。
「土曜午前のセットアップに戻して、決勝は良いペースで攻めることができました。レース序盤は上位陣と同じかそれ以上のタイムで走れたので、周回ごとに追い上げて行くことができました。今まではバトルで競り負けることが多く、そこが課題だったのですが、今回はしっかりと順位を上げて行けたのはよかった点だと思います。ビリからのスタートだと思うようなペースでは走れないし、混戦になると順位を上げるのも難しいので、次のオーストリアでは前のほうからスタートできるようにがんばります」
佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)も、予選タイム未計測により後方からのスタートを強いられた。佐々木の場合は予選1周目にハイサイドを喫し、転倒時に路面に体を打ちつけたため、メディカルセンターへ運ばれてチェックを受けた。その後、最後のタイムアタックぎりぎりのタイミングでコースへ復帰したものの、遅い集団の中にいたため未計測になった、という経緯だ。
レースは、9列目27番グリッドからのスタートで、上位集団に追いつくことができず、22位でチェッカーフラッグを受けた。
「ずっとトップと同じペースで走れていても先頭との4秒差を最後まで詰めることができず、最後は後方の選手たちとバトルになってしまい、さらに前との差が開いてしまいました。スリップストリームがなくても上位陣と同じペースで走れたのは良かった点ですが、リザルト的には今年最悪のレースになってしまいました。悔しいけれども、グループから離れたときにどうやって追いついていくのか、ということを学んだウィークでした」
鳥羽海渡(Honda Team Asia)も、決勝レースで好結果を残すことができなかった。金曜の初日は、午前のFP1で7番手、午後のFP2では8番手、とまずまずの走り出しを見せた。しかし、その勢いを土曜のセッションで維持できず、予選は7列目20番手。このグリッドが仇となり、日曜の決勝レースではポジションアップを焦るあまり、序盤の3周目に転倒を喫してしまった。
「前に出ようと気持ちが先走って、スロットルを早く開けすぎてしまい、4コーナーの立ち上がりでハイサイドになりました。土曜午後のFP3まではいい感じで進めていたのに、予選では自分でその流れを変えてしまいました。それが今回の一番の敗因です。走り出しからの良い状態を予選と決勝まで維持することが、次のレースに向けた課題です」
次の第11戦は2週連続開催で、チェコから隣国のオーストリアへ移動した早々の金曜にセッションがスタートする。第10戦で明確になった課題を改善し、実戦を経て身につけるという意味では、この忙しないスケジュールはむしろ彼らにとって吉となるだろう。というよりもむしろ、この緊密なスケジュールを活用してレベルアップしていくことがトップライダーになるための最低条件、と言った方が良いのかもしれない。
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