ドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、チェコGPの決勝レースでは後続を混乱させようと1周ごとに意図的にペースを変えて走っていたと話した。
21周で争われた決勝レースのうち、18周をトップで走っていたドヴィツィオーゾ。彼を含めた上位集団のライダーたちは、タイヤを温存するため、レース序盤はフリー走行から想定されるタイムよりも1秒遅いペースで走行していた。
チェコ決勝:ドヴィツィオーゾが三つ巴の接戦制して2勝目。ドゥカティ1-2
レースの前半、ドヴィツィオーゾは11台のバイクが連なる上位集団の先頭を走っていた。彼は後続を惑わせるために、ある周では1分57秒台中盤、次の週には56秒台前半、次は57秒前半というように、様々なペースで走行していたことを明かした。
「最初は、(上位)グループが大きかったので、僕は何か”変わった”ことをしようとした」とドヴィツィオーゾは話した。
「特にタイヤのマネージメントが必要な時は、優勝争いをするライダーは少ない方がいい」
「でも(その作戦は)機能しなかった。なぜなら、ラスト5周になるまで先頭集団には5台のバイクがいたからだ」
彼は、レースの終盤にマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)から厳しい追い上げを受けることを予想していたという。マルケスはホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)に追い抜かれるまで、ドヴィツィオーゾの背後についていた。
ドヴィツィオーゾは、「僕はラップごとに戦略を決めた」と語った。
「誰がメインのライバルなのかを考えていた。レースの1周目は、バレンティーノ(ロッシ/ヤマハ)だった」
「終盤はマルクを待っていた。というのもあらゆるブレーキングポイントで彼のエンジン音が聞こえていたし、彼がスロットルを開いているのが分かる距離にいたからね。彼にはいくらかマージンがあるのだと思っていた」
「だけど最後にはホルヘがとても良いスピードで迫ってきて、僕らのバトルが始まった。最後の5周はタイヤの性能が落ちていて、全員がそうだったと思う。簡単なバトルではなかった」
開幕戦カタールGP以来の優勝を挙げたドヴィツィオーゾだが、ここまで優勝できなかったことにより、今年のバイクの進歩が隠されてしまっていたと主張した。
「昨年は6勝したのだから、(今年も僕が)勝たなければならないと期待されるだろう。だけど僕らはカタールで勝っただけだったので、苦しい時間を過ごしていると皆が言っていた」
「だけどあらゆることを知っていれば、そうじゃないことが分かったはずだ。僕らはすべてのトラックで昨年よりも速くなっているんだ」
「冬の間には少し前進できた。でも(シーズン中には)3つのミスをおかした。チャンピオンシップを見据えて直近2レース(オランダとドイツ)の結果を振り返ると、ドゥカティは後退していると考えるだろう。でも細かいところまで事実を把握し、昨年を振り返って比較すると、そうはなっていないんだ」
「今週末はそれを証明した。僕らのバイクは昨年よりも少し良くなっている」
だが彼は、ドゥカティにはタイヤマネージメントの能力が不足しており、”まだ100%満足できてはいない”と明かした。タイヤについては、レース後に行われるテストで改善に取り組むつもりだという。
「(どういった作業をするのか)まだわからない。今週末はタイヤマネージメントを少し改善できたけれど、細かいところにはまだ満足できていない」
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